危険 ページ6
Aside.
5月。
朝の仕事が終わって、昼の間どうしようかなぁと考えていると、かほちゃんが声をかけてきた。
か「先輩〜、ランチ食べに行きません〜？？ いいところ知ってるんですよ〜」
今まで、かほちゃんには嫌われているものだと思っていたのだけど。
予定もないので一緒に行くことに。
連れてきてくれたのは個室のお店。
ご飯はとても美味しいが、ニコニコ話すかほちゃんの目が笑っていないことに気付き始めた。
か「先輩はいいですよね〜、2年目なのに沢山お仕事貰えてて、加えてSexy Zoneの皆さんともすっごく仲良いし〜」
「そう、だね。比較的お仕事沢山いただいてるかなぁ、でもまだまだ努力しなきゃ力量が追いついてないんだけどね。Sexy Zoneの皆さんはいつも収録の時に話して下さるから、そうだね、仲良くしていただいてるかな。」
かほちゃんの目が怖くて、当たり障りのないことしか言えない。
何を言われるんだろうか。
か「ほんとに、Sexy Zoneの皆さんと、ただ仲がいいだけですか？？」
「何？どういうこと？？」
か「私こないだ見ちゃったんですよね、風磨くんとA先輩が一緒の車に乗り込むところ。」
じゃーん、といって見せられたスマホには、まだ変装前の私たちが駐車場で車に乗り込むところ。
か「これ、週刊誌に売ったらどのくらいの値段になりますかね〜〜笑」
まずい。
「何、すればいいの。」
か「あれ、降参するの早いですね〜、もっと頭の回転早い人かと思ってました笑 まぁあんたなんかのせいで風磨くんたちの歴史壊すわけにはいかないもんね〜。」
あんた呼ばわりとか、タメ口で話したりとか、引っかかるポイントはいくつもあるが、とりあえず大人しく聞くしかない。
か「A先輩が特別なことはしなくていいんですよ〜。風磨くんたちの前で二度と笑えないように、してあげるだけ。あ、でも次に収録以外で接触したら、すぐさまばらまいてあげる、この写真。」
…耐えろ、私。
みなさんに、迷惑が降りかかるのはいけない。
自分1人の被害は耐えられる。はず。
この日から、彼女の陰湿ないじめは始まった。
しかも、写真の件は知らないだろうけど、何人かの先輩もグルなような気がする。
一部の先輩方には無視されるようになった。
渡された資料の中には、付箋にでかでかと「ブス」と書いていたり。
小学生のようないじめだった。
(いじめ描写続きます。苦手な方はご注意下さい)
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作成日時：2018年3月10日 19時
