海2 ページ24
Aside.
健「A、一瞬だけパーカー脱いでくれない？？」
「はい、わかりました。」
私は薄手のパーカーを脱いでカメラを構える。
健「ばか。なんで上着てないんだよ。他の男に見られるだろ。ほら。」
そう言って着せてくれる健人くんのパーカー。
健人くんの香水の匂いがする。
健「ちゃんと自分の体守らなきゃだめ。可愛いんだから心配しちゃう。ね？？」
…
健「なに、パーカー握りしめて。俺の匂いする？笑 そんなこと言うんだったら、俺がいつでも抱きしめてあげるのに。」
そういって優しく抱き寄せられる。
健「俺、すげー幸せ。愛してる。」
健人くんにパーカーを返したら、「A、本当に可愛いから着とかなきゃだめだよ。」って私のパーカーを着せてくれた。
そのまま健人くんと話してたら、「待って、菊池のところに早く行ってあげて笑」って言われる。
風磨くんのところに行くと、少し不機嫌そうで、何かしてしまったかなとおろおろしてると、
風「中島とベタベタしすぎ。」
って言われた。
「健人くんといちゃいちゃしてたのは彼女目線カメラですよ。」
風「そうだけど。はぁ、俺だせぇ。」
急にしゃがみこむ風磨くん。
風「ごめん、嫉妬。Aちゃん水着可愛すぎて。」
私はさっきパーカーを羽織らされてから前が開きっぱなしで。
急いでチャックを上げる。
風「ごめん、シチュエーションやろっか。」
そういって切り替えて、撮影を始めた。
風「ね、ちょっとあっちいこ。」
「え？？」
ずんずん進んで行く風磨くん。
誰からも見えない岩場まできて、立ち止まった。
風「まじ可愛いすぎ。普通に耐えらんない。」
そういって風磨くんは岩に私を優しく壁ドンした。
風「キス、しよっか。」
Chu
風「ふふ、大好きだよ。」
照れて口元を隠す風磨くん。
カメラの電源を切って岩に置く。
「なんでほんとにキスするんですか！！！！」
カメラに向かってやってるだけだから、私にキスなんかしなくていいはずなのに。
風「ごめん。笑」
私は恥ずかしくて俯く。
風磨side.
風「ごめん、Aちゃん、顔上げて？ ごめんね、嫌だった？」
Aちゃんの水着姿は尋常じゃなく可愛くて。
ビキニでスタイルの良さが際立っていた。
可愛すぎて我慢できなくて、思わずキスしちゃったんだけど。
照れてるAちゃんを見て、1回で我慢してるだけ偉いと思った。
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作成日時：2018年3月10日 19時
