久々の2 ページ44
Aside.
「あー、ちょっとお話をしに来てくださっただけだよ。」
私もどう言っていいかわからなくって少し焦る。
かほちゃんの視線が突き刺さる。
みなみちゃんは困った顔をしてるし。
私は場の雰囲気を変えたくて、
「これから一緒にお仕事することもあるだろうし、Sexy Zoneさんの楽屋にも先に挨拶行く？」
と、どちらにしろ収録後に連れて行く予定だったし、提案してみたら、かほちゃんは
か「え〜いいんですかぁ！行きます！！」
とキャピキャピした雰囲気に戻ってくれて良かった。
コンコンッ
マ「はーい！どーぞ！」
「皆さん、お久しぶりです、今日は私に初めてできた2人の後輩が収録の見学ということで、紹介に来ました！」
み「幡中みなみです！！よろしくお願いします！」
か「狭山かほです！！Sexy Zoneの皆さんのファンなんです！ よろしくお願いします！！」
皆さんしっかり挨拶を聞いてくださった。
聡「幡中みなみちゃん、Aちゃんに雰囲気似てるね〜可愛い。」
み「そんな、滅相も無いですよ！！」
あぁ、聡ちゃんがそんなこと言うからかほちゃんがみなみちゃんを睨んでる。
その様子を見ていた健人くんが、
健「かほちゃん？ 俺らのファンでいてくれてありがとね。」
ってかほちゃんにも声かけてくれて助かった。
風磨くんはさっき言ってた通りメイク室みたいで、楽屋にはいないなーと思っていると、後ろから、
風「あれ、Aちゃんどしたの。」
なんて声が。
その声にいち早く気づいたかほちゃんは、風磨くんの前まで飛んでいって
か「さっきは悲鳴出しちゃってすいませんでした！ あの、狭山かほっていいます！！ 風磨くんのファンなんです！！」
なんて、結構キャピキャピしたアピールをしてた。
なるほど、風磨くんのファンなんだ。
折角健人くんがお話してくれていたのになぁ。
かほちゃん、すごく失礼なことしてる。
風「Aちゃん、友達？？」
「あぁ、私の後輩で見学に来てくれた、今年の新入りのアナウンサーの子です。」
風「なるほどね。」
ちゃんと肩書き言わないと。
「かほちゃん、挨拶するときは、どれだけテンションが上がっても、自分の肩書きはちゃんと説明しないと相手の人わからないからね。そこはぴしっとしよう。」
う〜ん、ダメだと思ったから、注意したんだけど、「は〜い」ってやる気なさそうな返事されて終わっちゃった。
なめられてるなぁ、私。
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作成日時：2018年2月25日 12時
