健人くん ページ36
Aside.
デートの翌日。
3/13は健人くんのお誕生日。
収録はないけど打ち合わせがあって、当日に会えることになった。
楽屋で健人くんにプレゼントのお洒落なマグカップを渡す。
「健人くんお誕生日おめでとうございます!!」
健「えっまじ? ありがとう!!」
健「あ、そういえばさ、A、ちょっとこっちきて。」
隣に座るように言い渡されて、大人しく従う。
健「菊池とのデートどうだった?」
「えっ??!!」
周りに聞こえないように言われた言葉が衝撃的すぎて、私が大声をあげてしまった。
健「Aうるさい。笑」
「すいません…え、なんで知ってるんですか、?」
健「まぁ、菊池だよね。正確には俺が菊池が変だったから聞き出したんだけど。んで、どうだった?」
「いや、まぁ、最高でした。楽しかったです。」
健「それってさ、ねぇAって菊池のこと好きなの??笑」
「ん、えーっと…」
核心を突かれてどう答えようか迷っていると、風磨くんが来た。
昨日を思い出して、自分の気持ちを認識して顔が染まる。
健「あー、わかった、Aわかりやすすぎ笑」
健人くんはにやにやしながら、「ほんとプレゼントありがとね!」っていって、私の頭をぽんぽんと軽く撫でて立ち上がった。
「健人くん!内緒ですよ!!」というと、「任しとけ」みたいなジェスチャーが返ってきた。
風磨くんとも話したかったけど、自分の楽屋に戻らなきゃ。
風磨side.
デート翌日。
Aちゃんとどんな顔して会えばいいかなって考えながら楽屋に入ったら、Aちゃんは中島と談笑中。
中島の前に置かれたプレゼントをみて、今日中島誕生日だもんなって納得。
だけど、2人はこそこそ内緒話をしていて、しかもAちゃんの顔は真っ赤。
俺はいらついて、声もかけずにソファまで一直線。
中島が立ち上がったと思ったらAちゃんの頭を撫でていて。
Aちゃんも「内緒ですよ!!」なんて言っていて。
まじでいらつく。
そしたら中島が寄ってきて、
健「菊池顔怖すぎ。俺まじやられるかと思ったわ。笑」
なんて煽ってくる。
風「誰のせいだよ。」
健「ごめんごめん。そんな眉間にしわ寄せないで。」
俺、この調子だとやばいなぁ。心狭すぎる。
Aちゃんと話そうと思ったらいなくなってるし。
俺、こんなことで中島に嫉妬とかまじだせぇな。
打ち合わせまでに頭冷やそ。
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作成日時:2018年2月25日 12時