【そらまふ】ブラッククリスマス『さらってやろうか？』（曲パロ） (ページ24)

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ばいばい…なの！？ページ24

Aside

外はもう明るい。

きっともうすぐ12時間が経つのだろう。

サンタは夜にしか活動できない。

もうすぐ帰ることになるのかな…。

きっと帰ったら2人には二度と会えない。

｢居場所…。見つけたと思ったのにな。｣

ｶﾞﾁｬ

そら｢A！｣

｢そらるさん！？｣

そら｢１個だけ言わせて…。朝になる前に…。｣

｢え？は、はい…！｣

やっぱりもう帰れるんだ…。

そら｢これ…。｣

懐中時計…？

そら｢今から君を家に帰す。
ちなみに家に帰ったらここで得たものは全て消える。｣

｢全て…？例えば…？｣

そら｢ここに来て思った感情、考えた思考、思い出、気づいたこと、記憶…とかかな｣

えあの少女漫画体験とか忘れるってこと？？((そこかよ

｢え…記憶っ？｣

そら｢うん…俺らのことも忘れる。｣

｢え、それは嫌っ！｣

…え？私今…なんて？

なんで嫌だと思った…？

最初は嫌いだったはずだったのに。

早く帰りたいと思っていたのに。

そら｢実を言うと…俺らも、忘れて欲しくない…！｣

｢そらるしゃっ(；ω；)｣

そら｢だから…。
その懐中時計を持って、俺らのことを思うと心の中で会話が出来るんだ。｣

｢そうなんですか！｣

そら｢ただし…。君が俺らのことを覚えていれば。｣

｢えっ？記憶は消されるって…。｣

そら｢ここだけの話、君が俺らのことを好意的に見ていれば記憶が残る可能性があるんだ。｣

｢え？それって…。｣

そら｢もちろん無理に俺らを好きになってなんて言わない。嫌いなら記憶は消えるはずだから。｣

｢え…！｣

ｶﾞﾁｬ

まふ｢A！！
間に合った…！｣

｢まふさん！？｣

まふ｢もうすぐお別れだけど…。
Aちゃんは僕らのことを覚えてられるかな…？｣

｢私…忘れたくないです…！｣

そら｢忘れるか忘れないかは君の気持ちの強さだから…。｣

そらるさんが私の手に懐中時計を握らせる。

そらまふ｢じゃあね…っ！｣

｢え、いや…まって…｣

私は意識を手放した。