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海人「俺ね…昔ちょっと虐められたことがあってさ。」
海人が突然話し始めた。
少し切なそうな顔をして話す海人。
俺は黙って話を聞く。
海人「紫耀と廉とは昔から一緒で。紫耀と廉は昔からあんな風にキラキラしてて。僕は自分に自信持てなくて。
中学生の時、“紫耀と廉が居なきゃ何も出来ない”って虐められてさ。誰にも相談できなくて苦しくて。毎日1人で泣いた。」
海人「でもね、結局助けてくれたのは紫耀と廉だった。紫耀と廉は僕のヒーローなの。いっつも守ってくれて。でも守られてばかりじゃ居られないからとにかく俺は努力した。勉強も運動も小さい頃からやってたダンスも。出来ることは全部した。そしたら紫耀と廉も僕に縛られることは無くなるんじゃないかなって。」
海人「でも2人はずっと僕の側にいて。僕の為に諦めたことだっていっぱいあったはず。2人は僕から解放されるべきで離れないといけないなのに……そんな風に思うのに僕はずっと2人と一緒にいたいって思っちゃうんだ。」
海人の目から1粒の涙が零れた。
優太「海人…。」
海人「岸くん…僕…どうしたらいいんだろう。」
キラキラした笑顔の裏に涙や悲しみ、迷いとにかく色んなものが隠れていたなんて。
そしてこれを1人で抱えてきた海人。
優太「辛かったよな。」
海人の背中を摩る。
優太「でも、俺は思う。あの2人は海人に縛られてなんかない。ただ海人の側にいたい。それだけなんじゃないかな。」
海人「岸くん…」
優太「あの2人の意思で海人の側にいるんだと思う。だからそんな1人で抱え込まなくていいんじゃないか？」
海人「ありがと…岸くん。」
笑顔の海人。
初めて人の涙が綺麗だと思った。
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あんころもち(プロフ) - 菜花桃さん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年7月11日 14時) (
レス) id: 3ac5a094c5 (このIDを非表示/違反報告)
菜花桃(プロフ) - シリアス系でお願いしたいです！ (2020年7月11日 14時) (レス) id: 3fd911b205 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(プロフ) - 菜花桃さん» コメントありがとうございます！ 誘拐系のお話は書いたことが無いのですが検討させて頂きますね！がっつりシリアスな感じの方がいいでしょうか？ (2020年7月11日 14時) (レス) id: 3ac5a094c5 (このIDを非表示/違反報告)
菜花桃(プロフ) - はじめまして！私はしょうかいが好きです！突然で申し訳ないのですが、海ちゃんのことが好きすぎる先輩に海ちゃんが誘拐されてしまうお話が見てみたいです！ご検討お願いします汗 (2020年7月11日 12時) (レス) id: 3fd911b205 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(プロフ) - ひらめさん» 激しく同意します！笑愛され海ちゃん書けるように頑張ります！ (2020年7月11日 8時) (レス) id: 3ac5a094c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころもち
| 作成日時：2020年7月5日 15時
