検索窓
今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:28,390 hit

最終 ページ49

長野side

雲との最後は呆気ないものだった。

顔を見たら泣きそうで、なんて声をかけたらいいかわからなかった。



坂「笑ってるみたいや・・・」

長「ああ。」


今にも起きそうで、肩をゆすって起したい。


鳥「長さん、なんて言えばええか・・・っ、すみませんっ・・・」

長「いいですよ。こいつもコイツで幸せだったみたいだし」


雲の手紙を読んだ鳥谷はさんはぼろぼろ泣いて、もう雲の文字は滲んでいった。




「もう、何泣かせてるのよっ!!」


雲?


「久、来てくれてありがとう・・・・・お願いあるんだけど、いいかな?」


お願い、?


「首についてるネックレス、勇人に貰ったものは勇人に、敬から貰ったのは敬に渡して。」


俺には?


「私の部屋にちゃんとあるからっ。じゃ、よろしくね?」


わかった・・・任せとけ。


青空に綺麗に流れる雲は、透き通っているようで

涙のように悲しくて

でも、雲の笑顔のようで・・・


俺を、みんなを鳥谷さんを笑顔にさせてくれた______






鳥谷side

もっと遅くに生まれてくればよかったかな?

そうすれば同じ年でなんも考えずに過ごせたのかもしれん。

どう思う?



「そーやなぁ・・・そのままがいいと思う!だって、結局は私は何も変わらないもの。

敬は奥さんと結婚できてうれしかった?」


あたりまえ、やっ。好きやったしな。


「それでええよ。もし、同い年だったら奥さんとも出会えなかったと思うし、私とも会えなかったかもしれへんよ?」


でも、今はギクシャクしてるし・・・どうなんやろな


「なら証明してあげるっ、ちょっと時間かかるかも知れへんけど待っててな」


鳥「なんやそれ・・・」


「まっててっ!・・・あと、幸せ。ありがとぅ・・・」


鳥「泣くな、アホ。俺まで泣きそうやん・・・・」




「あんたっ!!」

鳥「なんで、ここに、お前が・・・」

「雲って子がね家にきて泣きながら、謝ってきたんよ。訳がわからなかったわ・・・

でもね、その子言ったの。この島に着て鳥谷さんを迎えに来てくださいって。

・・・パパ、帰ろう。」

鳥「・・・・おう」








忘れへんからな。

ぜってー。おじいちゃんになっても忘れへん。

毎年ここに来るから、そんときは雲も来てな?

終わり 作者→←手紙 side長野



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:鳥谷敬 , 読売ジャイアンツ , 長野久義   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うさぎ | 作成日時:2014年1月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。