最終 ページ49
長野side
雲との最後は呆気ないものだった。
顔を見たら泣きそうで、なんて声をかけたらいいかわからなかった。
坂「笑ってるみたいや・・・」
長「ああ。」
今にも起きそうで、肩をゆすって起したい。
鳥「長さん、なんて言えばええか・・・っ、すみませんっ・・・」
長「いいですよ。こいつもコイツで幸せだったみたいだし」
雲の手紙を読んだ鳥谷はさんはぼろぼろ泣いて、もう雲の文字は滲んでいった。
「もう、何泣かせてるのよっ!!」
雲?
「久、来てくれてありがとう・・・・・お願いあるんだけど、いいかな?」
お願い、?
「首についてるネックレス、勇人に貰ったものは勇人に、敬から貰ったのは敬に渡して。」
俺には?
「私の部屋にちゃんとあるからっ。じゃ、よろしくね?」
わかった・・・任せとけ。
青空に綺麗に流れる雲は、透き通っているようで
涙のように悲しくて
でも、雲の笑顔のようで・・・
俺を、みんなを鳥谷さんを笑顔にさせてくれた______
・
鳥谷side
もっと遅くに生まれてくればよかったかな?
そうすれば同じ年でなんも考えずに過ごせたのかもしれん。
どう思う?
「そーやなぁ・・・そのままがいいと思う!だって、結局は私は何も変わらないもの。
敬は奥さんと結婚できてうれしかった?」
あたりまえ、やっ。好きやったしな。
「それでええよ。もし、同い年だったら奥さんとも出会えなかったと思うし、私とも会えなかったかもしれへんよ?」
でも、今はギクシャクしてるし・・・どうなんやろな
「なら証明してあげるっ、ちょっと時間かかるかも知れへんけど待っててな」
鳥「なんやそれ・・・」
「まっててっ!・・・あと、幸せ。ありがとぅ・・・」
鳥「泣くな、アホ。俺まで泣きそうやん・・・・」
「あんたっ!!」
鳥「なんで、ここに、お前が・・・」
「雲って子がね家にきて泣きながら、謝ってきたんよ。訳がわからなかったわ・・・
でもね、その子言ったの。この島に着て鳥谷さんを迎えに来てくださいって。
・・・パパ、帰ろう。」
鳥「・・・・おう」
忘れへんからな。
ぜってー。おじいちゃんになっても忘れへん。
毎年ここに来るから、そんときは雲も来てな?
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作者名:うさぎ | 作成日時:2014年1月7日 20時