天国に一番近い君。

回想 ページ45

やり残しを消していく＿＿＿＿＿＿＿＿＿



一週間前。

砂土原先生に言われた。


「楽しい時間を楽しみなさい。」


目尻、口元に沢山のシワを作りながら言ってくれた。

みんな辛そうに笑っていた。

つられて、笑ってしまった。





か「１人で大丈夫なの？」

貴「大丈夫だって〜」

か「気を付けてよ〜……なにこれ？」

貴「…リスト。楽しい時間を楽しむためのリスト。」



自分なりにやってみたい、見てみたいものを上げてみた。

数は少ないけど、時間も無いわけだし最小限のことをしたい。



か「ふ〜ん。ってあんた、私へのお土産はどうしたのよ」

貴「あっ忘れてたーっ」

か「たっく…まぁいいわ、楽しんできなさいよ。」

貴「わかってる♪」



これから私はやりたいことへ向かって出発する。

最初の方は1人だけどあとから合流する予定。



がらがらぁ



鳥「雲ー準備できた？」

貴「うん、バッチリ。」

鳥「じゃ行こっか。」

貴「うん……////」

か「雲いってらっしゃい。」

貴「…いってきます。」




行ってくるよ。


やり残したものを


やりとげるために。


残りの時間を


楽しむために。


行きたいとこいって


見たいものみて









静かに………。

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