Episode*31 ページ32
誰やったんやろ あの声。
あの空間。
記憶を巡り巡らせても思い出せへん。
坂「ほれ、コーヒー。冷たいで」
『ありがとう・・・』
あんなに酷いこと言ったのになんで平気な顔してんの・・・
逆にそれが傷ずく・・・・
坂「なぁ、A？さっきのこと何やけど、ええ？」
『ん、なに。』
坂「確かに俺はなんも知らん。せやから、知りたいねん。Aのこと。全部。
どんなことでもええ、いつでもええ。教えてくれへん？
そーしないと、俺Aのこと守れへんかもしれん」
『ええよ・・・でも、今はいや。思い出したくない。』
坂「ええよ、いつでも。待ってるから・・・」
なんだかその言葉に安心した
坂「二度寝する？」
『いいよ・・・・』
私は、彼にこの体を預けよ・・・・
『勇人・・・・』
坂「ん、なに？」
怖くなんか無い。
『抱いて？』
彼なら優しくしてくれるし、
坂「え、ホンマに？」
大好きだもん、勇人のこと。
『うん・・・』
坂「手加減せーへんよ？痛いかも知れんけど、任しとき」
『優しくしないと、罰が当っちゃうよ？』
坂「ばーか」
『ふふっ』
私の体には無数の跡がある。
坂「A・・・・辛かったやろな」
『辛くなんかないよ？だって、勇人が消してくれてるもん』
坂「そっか・・・」
痛い。でも、ふわふわしてきた＿＿
私たちは始めて体を合わせた。
勇人は優しくゆっく、いつも声をかけてくれた
『勇人・・・・いたっ・・・・う・・・あっ』
坂「ゆっくりでええ、力抜いて・・・任しとき」
貴方の声が私の不安を取り除き
『あっ・・・・は、や・・・と』
坂「ん、痛いん？」
『う、う・・・・ん・・・・だい、す・・・・き』
貴方の笑顔が私を虜にする
坂「俺もやで・・・好きや、A・・・」
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作者名：うさぎ | 作成日時：2013年12月15日 12時
