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翌日。








「菜々子ー!お昼ご飯!お!ひ!る!ご!は!ん!」


「あ、雪音、私 先生に呼ばれてるの…!先に食べてていいよ!」


「えーーーー?!なにそれ!」


「立石先生に呼ばれてて…」


「はぁ?!もーーーー、あのデブ顧問!」


「そういうこと言っちゃダメだよ、先生だってダイエット頑張ってるみたいだし」


「一食ごとに野菜ジュースを飲む謎のダイエットでしょ。意味ないっつの。早く終わらせてきてー!私 自販で牛乳買ってくるから!」


「うん、すぐ終わらせてくるね」









暴れる雪音に苦笑いし、急いで教室を出る。



今日はいい天気だなぁ。


あ、お昼 お外で食べるのはどうかな。

あとで雪音に言ってみようかなぁ。





ウキウキしながら職員室につき、ドアを開けて 立石先生の机まで行くと。








「お、来たな、百瀬」


「走ってきたの?百瀬さん」






椅子に どっかり座る立石先生と、その横に立つ笑顔の篠原くんの姿。








「あ、あれ?篠原くん…?」


「うん、昨日ぶりだね。髪乱れてるよ」







篠原くんは風で後ろに行ってしまった前髪を戻して、優しく整えてくれる。


その時 ふわりと太陽みたいな、花みたいな、温かくて甘い匂いがして…。








「(篠原くんの、匂いかな)」







いい匂い。








「(って!私 変態みたい…!)」








自分の考えていたことに恥ずかしくなって、うつむいたままお礼を言う。








「あ、ありがとう…!」


「ううん」






ぎし、と音が鳴り 篠原くんと同時に先生のほうを見ると。






肘置きに肘をつき、目を細めて 疑うようにこっちを見る先生。


ふくよかすぎる立派な体格とその視線に押され、思わず一歩下がる。









「お前ら…」









ごくり。









「付き合ってんのか…?」


「違います…!」

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作者名:向日葵 | 作成日時:2016年2月3日 10時

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