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そうして、僕たちは舞踏会の会場へと戻った。
帰ってきた僕たちを見つけて駆け寄ってきたのは、柊先生だった。
・
「柊先生…」
「急にいなくなったから、驚いたよ」
「あ、えっと…」
「騒動の件はわかってる。…花野さんとは」
・
ちらり、と僕たちを見ると 柊先生は 少しだけ微笑んだ。
・
「うまくいったみたいだね」
「え…！」
「早く、姫に報告するといい。喜ぶよ」
「あ、は、はい…あ、でも、その前に」
「え？」
「有栖川の姫君に…その」
・
なんとなく気まずくて、花さんを見ると。
・
「お話があるなら、いってらっしゃいよ」
「え、でも」
「でも、忘れないで」
「え？」
「さっきの約束。あれがあるから、私は貴方を信じてるの」
・
こそ、と小声でそういう花さん。
僕はその言葉にうなずくと、柊先生に頭を軽く下げて 有栖川の姫君を探す。
・
「…………。」
「…………。」
「花野さんがお目当ての紳士たちが、見てますけど」
「放っておきます」
「随分と辛辣ですね」
「私、あの人としか踊りたくないです」
「…そろそろ、弓弦くんを名前で呼んでみたらいかがですか？」
「えっ、あ、えと……き、気にしてなかったです」
「弓弦くん、って」
「…まぁ、後ほど」
「初々しいですね」
「………。」
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向日葵(プロフ) - Yuwa☆さん» わぁ、ありがとうございます！趣味程度に細々と書いていた小説にコメントを頂けると嬉しいです(*'▽') (2014年12月27日 12時) (
レス) id: 9f8ab9b016 (このIDを非表示/違反報告)
Yuwa☆(プロフ) - この小説、すごく面白い！！更新頑張って！！ (2014年12月23日 10時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2014年3月21日 10時
