いつも二番目の私は。【鬼滅の刃】

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空が暗くなった頃。



「ここだよ！！」


聞こえるはずのない幼子の声が聞こえた。




「おばあちゃん！これが光る木！！」



影から様子を伺うと、




先ほどのおばさんと幼い男の子がいた。




その前には不自然に光る木が一本。




、、、いや。あれは木じゃない。




鬼だ。





男の子が木に触れると


ぐりゃりと触れた部分が歪んだ。



「っ！！！」




どん、



と音と共に男の子が尻餅をつく。




「っあんた！！！孫に何するんだ！！！」




おばさんの声を聞かず、




「、、化けるなんて卑怯。」






木に話しかける。







再び、ぐにゃりと歪むと



体の大きい鬼が出てきた。









「ひっ！！！」



声を漏らした後ろの二人に

影へ移動する様に声をかける。









「、、鬼狩りかぁ。」

「俺は何も悪くない。」

「部下が"気味悪い"赤い目の奴にやられたから」

「そのお詫びに人間の子供をもらってるだけさ。」




、、、赤い目の"人間"は、


私だけ。




ならば、、

「家族をめちゃくちゃにしたのはお前か。」






あの鬼の指揮をとっていたのはこいつだ。




「どの家族の話をしてるんだぁ？」






どのくらいの家族を襲ったのだろうか。



、、、許せない。









「先ほど、"気味悪い"赤い目と言ってたけど、」

「あんたらの生みの親は赤くない？目。」








「っ！」


鬼が息を飲む。



「鬼舞辻無惨」


その言葉を発し、目を向けると

鬼の体制に隙ができた。








ざっ




一振りで頸を落とす。






やはりこの目はなにかと役に立つな。







ごろっ



と転がった頸。


母さんと父さんを奪ったかと思うと


憎くて仕方が無い。









、、、あれ？

私、あの時、母さんと父さん見て








泣いたっけ？

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