いつも二番目の私は。【鬼滅の刃】

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「買い出しに行ってくるね。」





私達の家ではガラス細工のお店を営んでいる。




足りなくなったガラスや着色するものなどを一人で買いに行くつもりで姉さんに声を掛けた。





「準備するから待ってて！A！」




どうやらついて来てくれるらしい。




パタパタと走る姉さんは優しくて美しい。





姉さんがいると何かとおまけしてくれるから買い出しに行く時は姉さんと行く方が得をする。






「行こうか！」




隣に並んでお店へ向かう。







「わぁ。あの鳥、綺麗ねー」



「こんなお店あったかしら？」








姉さんの口から言葉が止まることを知らない。







「あそこでお団子食べてから行かない？」




いたずらっ子の様に笑う姉さん。





「帰りに食べよう。」



と返事をすると





「楽しみね！」





無邪気に笑う。






「あら、鈴音ちゃん！！今日も綺麗ねー」



着物屋のおばさんが姉さんに声をかける。





「おまんじゅうたくさんもらったのよぉ。持っていって！」





「こんなに頂けませんよ！！」



大量のおまんじゅうを姉さんが断ると




「そぉ？」





おばさんは私の方へ回ってきて




「お姉さん、礼儀正しいわねぇ。」




それだけ言って私の目も見ずにおまんじゅう袋を渡してくる。






姉さんが断ったものはいつも私に回ってくるのだ。

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