柱になった日 ページ6
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少しでも悲しむ人を減らそう。
それだけ考えて鬼の頸を斬っていた私は柱になった。
義勇を置いて。
こんな私が柱になっていいのだろうか。
人を守れなかったらどうしよう。
不安で胸がいっぱいになる。
鬼を斬ったあと、
「ありがとうございます。」
泣きながら礼をする母親。
その腕には大事そうに抱えられた子供がいる。
私が来た時、母親は子供を庇うように丸まっていた。
私が自分の命と引き換えに守らなければいけないのは
このような人達だ。
そう改めて思う。
柱の私が不安がってはいけない。
襲われる方が不安だろう。
…
私の後を追うように次々と鬼を倒しているらしい義勇。
義勇は
「Aは憧れだ。」
なんて言ってくれるけど
私は憧れられるような人間じゃないよ。
弱い人間だ。
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くらげっち - ふぇ…泣きました…短いお話の中でこんなに感動するものを作れるなんてめちゃくちゃすごいです!! (2020年8月12日 13時) (レス) id: 88732828fe (このIDを非表示/違反報告)
あずき。(プロフ) - 天の河さん» そう言っていただき嬉しいです!短い話のうちに感動をぎゅっと詰めました。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 649f8509af (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - 涙が出てきました。とても感動するお話です。このお話を作ってくれて、ありがとうございます。 (2020年5月4日 6時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
あずき。(プロフ) - りついちさん» 遅くなりました、、、そんな言葉をいただけるのが嬉しくて嬉しくて、、、ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 649f8509af (このIDを非表示/違反報告)
りついち - 切なさで死にそうになりました…。こんな素敵なお話に出会えて良かったです。ありがとうございました (2020年3月26日 8時) (レス) id: 9c40eb9251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずき。 | 作成日時:2019年11月13日 20時