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あれから数日。




「痛ったい!!!」



体についた数カ所の深い傷と


気付いたら折れていた足の骨、


派手な筋肉痛に痛めつけられる。




「あ!動いちゃダメって言ったじゃないですか!」






「えぇー。」



駄々をこねるように足をバタバタさせると



「っっっ!!」


足に激痛が走る。



繋がりかけてた骨、離れたよ。絶対。





「、、、何してんだ。お前。」


あ。


「宇髄さん。」






足の痛みなんか気にしないで

宇髄さんの元へ走る。





「生きてますよね!!!?」



ペタペタと体を触ると




「失礼だな!!!!おい!!派手に生きてるわ!!」




もう片方の手で強く肩を押される。




え?この重傷でもうそんな力出せるの?

柱こわっ。





痛いけど、、、



「よかったぁ。」








目にしている眼帯と

無い片腕が



あの日の戦いが夢じゃ無いことを告げる。






急に黙りこんだ私の手に大きな手が乗る。






「こんなんになっちまったから俺は柱を降りる。」


「最後の戦いにお前がいてよかったよ。」





ぽたぽたと目から涙が落ちる。






が、あの時みたいには声を上げず、


顔を下げたまま静かに目を伏せた。








しばらくたって、


気付いたらアオイちゃんはいなくなっていて、




「宇髄さん。もう痛く無いんですか?」





「あぁ。もう派手に大丈夫だ。」



この人は優しいな。

私を気遣ってこんな嘘をついてくれている。





「休んでください。今すぐ。」



「はぁ?大丈夫だって言っ、、、」




途中で気付いたのだろう。

私が嘘を見破れることを。







「、、、、頑張れよ。」




それだけ言って





私に背を向けて行ってしまった。

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作者名:あずき。 | 作成日時:2019年11月17日 22時

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