バスの中ーー手越 ページ10
朝6時
「〜〜っハァ…。やっと朝かぁ…。」
座席シートから身体を離して背伸びする
やっぱオレ
夜行バス向いてないわぁ…(汗)
身体鈍っちまう
まっすーはよく何度も夜行バスに乗れたもんだよ…マジで
なんか少しの話し声で目覚めちゃうし
これならずっとゲームしてるほーが良かったかも…。
伊野尾「手越、もーすぐパーキングエリア着くけどなんか買ってこようか?」
ボケ〜っと外眺めてたら隣のマネージャーが声かけてくれた
伊野尾ちゃんはもうすっかり仕事モードの姿。
うちだけじゃないな。
夜中にまっすーの世話してた山田も
寝言でシゲの名前言ってた有岡も
奥さんと電話してた高木も
みんなきっちりスーツ着てる
「あ〜…じゃお茶とおにぎり。まっすーなんかいる〜?…ってまだ寝てるか…」
後ろ振り向いてみたけど、そこではまっすーが一番後ろの席で横になって眠り込んでた
あいつ、バス動いてからずっとコンサートの話してきてたな
泣いてたけど。
タブレット見ながらずっと衣装考えてたし。
でもそのときもずっと泣いてたんだろな
こいつの寝顔
チョー泣き腫らした顔してる
頰だって涙の跡でベタべただし
伊野尾ちゃんにウエットティッシュも頼んどきゃよかったかな
「まっすー…ごめんな」
オレお前の事応援するって言ってたくせに
なんもしてやれなかった
それどころか、あそこで彼女の手を離して俺たちの事見てくれた時なんか
もうめちゃくちゃ嬉しかったんだ
やっぱまっすーはNEWSを選んでくれるんだ!
…って。
喜んでる場合じゃなかったのにね。
酷いよね…オレ…
増田「ーー…ん…。あ…。朝…?あれオレ寝ちゃってた…?」
寝顔をずっと見てたら、ふと目を覚ましたまっすーと目が合った
増田「…wなんだよ…ジロジロ見て…。
「いや…w久しぶりだなと思ってwお前の寝顔。
増田「何それ気持ち悪っ
あ、ねぇ水ある?喉からっからでさ…
「あるよ〜。あ、でも今、伊野尾ちゃんが新しいの買ってきてくれてるから…って。
どしたのまっすー。それ…血?
増田「へ?」
まっすーのシャツの胸元部分が真っ赤になってる
増田「あぁwこれ?セット組むときに引っ掻いたんだよ。
大丈夫、ただのかすり傷だからw」
いやいや…
結構血出てたっぽいんだけどそのシャツ…
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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年1月8日 0時