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松本「ーーウッソぴょーんw




「は?」




何言ってんの?この人




「ーーどおゆう意味だよ」






鏡越しに睨んだ







松本「禁止されてるってゆーのはウソ。

でも、君の傷口から採取された植物繊維ってのはホント。

そして今君が焦って止めたって事は



ーーお前、これ自分でやったろ。」







まっすぐにオレを見る松本先生の目は


オレが知ってるあのチャラい人ではなかった。







「……。あんたには関係ない。

ヘーキで嘘つくようなやつには…



松本「フッwそりゃ医者はウソを言うさ。

余命1カ月の人にまだ大丈夫だから好きな事いっぱいしてくださいと言ってやる。

飛び降り損ねたヤツには逃げてばっかりのお前なんかさっさといってしまえと言ってやる。

でも、それで残りの人生全うして一年以上も生きながらえることができた人がいる。

オレにバカにされたやつは人生やり直してちゃんと再スタートできたヤツがいる。

だからオレはウソをつき続ける。」






言いながら



そのまままた背を下げられて傷口を消毒される。




感触はまったくないけど




何重ものガーゼをあてられて、頑丈にテープで固定された




松本「君は、この傷口から入ったと思われるウイルスが原因で高熱をだした。

もう少し遅ければ、もしかしたら脳に障害が残ったかもしれない。

そんな事になったらAちゃんが悲しむとは思わないの?





「ーー関係ねーよ…。だってオレら別れたし…





松本「え…?」






服を着せる先生の手が止まった。





「終わったんだ、オレたち…。あのレセプションの後に…っ」







分かってるのに





また涙かでてきた。





松本「レセプション…。マジか…。

じゃぁ、その傷は?





「最後、2人になったときにつけてもらったキスマーク。

場所忘れないように枝で引っ掻いた…。





松本「そっか…。」





言いたくないのに自然と口がひらく





「……。フッ…w

オレ、ダサいですよね?

オレと彼女以外みんな最後には別れる事知ってたのに、

オレらだけ盛り上がっちゃって。

レセプションで歌った後、拍手と歓声の中でこっそりプロポーズなんかしてたんですw

3年後ニューヨークから戻ったら結婚しようなんて…っ

絶対3年後また会えるって思いこんでっ…て…っ



ウ…ッフッ…」






麻酔で自由が効かない身体のオレは


天井を向いまま




情けないくらいボロボロ泣いた

お見舞い→←傷



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設定タグ:増田貴久 , まっすー , NEWS   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年1月8日 0時

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