決断… ページ2
ーーそれは…
オレは無意識にNEWSメンバーのほうを向いてて
無意識にAの手も離していた
みんなは神妙な顔でこちらを伺っている
覚悟はしてたつもりだった
この3人に迷惑がかかるならNEWSも辞めなきゃいけないかって…
でも…
こんな展開…これじゃオレがNEWSを潰すって事じゃないか…
コイツらがいたからオレ今ここにいるのに
4人でやってきたから今があるのに…
でも…それでもオレ…
思わず俯いてしまう
そしたら
A「……。分かりました」
隣で小さくAが口を開いた
「A…？」
その時初めて自分が彼女の手を離していることに気がついて慌ててまた握りしめる。
そしたら握った俺の手をまた握り返してくれたかと思うと
Aはそのまま俺の目をまっすぐに見て
A「貴久…っ。別れよう…？」
俺の大好きな笑顔で
でもたくさん涙を溜めた目で
震えた声でそう告げられた
「ウソ…。嫌だよ…？…」
誓ったんだよ…？オレ…
泣かないでよ…ねぇ…
『〜〜♪〜〜♪』
奥の秘書室からは音楽が洩れ聞こえる
これは…今日のイベントのテープ…？
秘書『ーー今日のイベント良かったですねぇ
ハル『そうだねぇ♪。
また来年も盛り上がるといいね♪』
中では社長夫人のハルさんが、秘書の人とイベントの話で盛り上がっている
大野「来年…。君たちが付き合うなら、イベントも無いかもしれないね…。
なんせうちが主催だから。
学生の子達には悪いけど…」
そお言われて
パフォーマーの子達が頭に浮かんだ
毎年この日を楽しみにしてるんです！って、
キラキラした顔で言ってる子もいたな…
遠くから来てくれたファンの子たちも、いい笑顔だったなぁ…
「ーーA…。ごめん…オレ…」
嫌だ
A「貴久…。うん…。大丈夫だからね…？言ってくれていいよ……？」
嫌だよ
「オレも…」
黙れオレの口…っ
「……。別れるのがいいと思う…。
ごめん……」
大野社長の目の前で
東山社長や上層部やNEWSのみんなが見ている前で
オレ達は別れる事を決めた……
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作者名：ひまわり | 作成日時：2019年1月8日 0時
