ひまわり畑2-1 (ページ50)

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ー帰りのロケバスの中

「ーーえっ、あの社長さんそんな事言ってくれたんですか？？

プロデューサー「そうなんだよ、是非にって。

「マジっすか。。(汗)」

あの後すぐに農園を出た俺は、ロケバスの中でプロデューサーからさっそく話を聞いた

なんでも

今回うちのロケが中止になったから、代わりに来月やる収穫祭に来てくれないかって、

あの八乙女社長直々にオファーをしてくれたんだとか。

ただでさえ今回ので迷惑かけてんのに

なんて物好きな人なんだ。。(汗)

俺ならこんな迷惑なテレビ局、二度と来んなって言っちゃいそうなのに。。

スタッフ「手越くんが今日まで準備してくれた苗、あの社長さん褒めてましたよ？

『都内でこんな立派な苗がよく手に入りましたね』って。

「あ、マジで？」

そりゃもぉ

あれは先輩から教わって俺もあそこまで育てるの手伝ったもん

ほんとはあのブイ(映像)もオンエアの時ながすつもりだったし。

でも

そっかぁ／／

てことはまたあの農園に行けるんだ。。！

ーーてことは

『歌うのやめないならいいや♪』

あの子にもまた逢えるかな。。。？

八乙女side

瞳「ーーで、勢いで来月の収穫祭の話を持ち出したって事？

ヒカル、あと先考えなさすぎじゃない？

「はい。。(汗)おっしゃる通り。。(汗)」

その日の夕方

仕事でその場にいなかった瞳に今日の事話したら案の定突っ込まれた

でもああでも言わないと

あの人もう二度とAに逢いに来ないんじゃないかと思ったんだ

そりゃたしかに

俺も勢いでなんて事言ってしまったんだろうとは思うけど

Aの家のインターフォンに映ってたあの男の顔は

やっぱりあの『手越祐也』さんだ

なんで隣に同じグループの増田さんがいたのかはわからないけど

ずっと引っかかっていた

Aのハンカチを拾ってくれた相手のこと

二宮って人は『現場のスタッフ』とか言ってたけど

もしかして違うんじゃないか？って

だとしたら

やっぱりあいつには直接『ありがとう』って言わせてやりたい。

事務所から帰って以来、あいつずっと言ってたもん

『手紙受け取ってくれたかなぁ、ありがとうって言いたいなぁ』って

その事を瞳に話したら

『ヒカルは単純すぎるところが長所だね』

だって。

それ褒めてるか？？