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6年生の修学旅行までは順調だった。


でも、小6の7月の後半。


友達づてに「別れよう」と伝えられた。


悲しかった。


悔しかった。


もっと、もっと積極的に行動してればよかったのかな。


自分を責めて、一人で泣く、そんな日が続いた。


でも、学校は毎日行った。


自分勝手な理由で休むのはおかしいし、誰にもこのことは言えなかったから。


でも、学校では別れたっていう噂が広がるだけ。


誰も、私を気にかけてくれない。


雨宮くんの友達は、私に笑いながら言ってくる。


「別れたってほんと?」と。


「ほんとだよ。」と答えると「やっばー」と言って、雨宮くんの元に戻るだけ。


それから、人が嫌いになった。


結局、運命だとかいうのは全部デタラメで、だれかが作ったおとぎ話の世界の話なんだって。


恋愛なんて、楽しんでるのは今だけ。


別れたら、もうそこで終わりなんだから。


恋愛なんて、意味がない。


でも、やっぱり、彼のことをまだ忘れられない。


別れたんだと実感しても、 心のどこかではまだ好きだって叫んでる。


毎日、その思いを閉じ込めるだけ。


「もう終わったんだし、過去の話だしね。」


ちょうど1か月たったころだろうか。


友達が彼氏と別れた、という噂を聞いた。


ほら、恋愛なんて。


所詮遊びなんだから。


私は、彼女を慰める。


みんな、友達のことを慰めてあげてる。


でも、別れたのって、貴方も悪いんじゃないの?


彼氏だけの責任じゃないでしょ?


そもそも、なんで貴方だけみんなに慰めてもらえるの?







「私だけ、違う世界にいるみたい、、」


誰の耳にも届くはずないこの声は、空気と混ざりあって、溶けた。

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作者名:リリィ0.0 | 作成日時:2023年9月18日 19時

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