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小学校5年生のころ、初めて彼と話した。


優しくて、誰とでも仲良くできるその姿に心を奪われた。


最初は尊敬してただけ。


友達として、好きだっただけ。


彼には、彼女がいるから。


私にも彼氏がいるし。


だから、好きにはなれない。


そもそも、そこまで仲がいいって訳じゃないし、ほとんど話したこともない。


今の私には彼氏がいて、彼氏と一緒にいるだけで幸せを感じれる。


彼の名前は、雨宮紳(あまみやしん)


サッカーが得意で、私と幼稚園からずっと一緒。


運動は得意だし、勉強もできる方だと思う。


友達と楽しそうに話してるかと思えば、嫌いな女子に冷たく接していたり、なんだか忙しそうな人。


私にはいつも優しいし、公園で遊ぶときも同じチームになって、必ず守ってくれる。


そんな彼と出会えて、付き合えて、ほんとにうれしかった。


私が先に手紙で告白したら、グラウンドに呼び出だされて、「付き合ってください」って言われたときはうれしかった。


自分の恋が実るなんて、思ってなかったから。


あの時は、素直に「いいよ」とは言えなかったけれど、結局付き合えて、幸せな日々を送れている。


ただ、ただそれでよかった。


勉強が苦手で、運動は好きだけど、得意ではない私にとっては、憧れる存在でもあった。


彼とクラスが離れてから、公園で遊ぶ以外に会うことがなくなった。


休み時間があるじゃん、と思うかもしれないけど、休み時間は外で遊びたいし。


そんなわがままよりも彼を大事にすればよかったのかな。

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作者名:リリィ0.0 | 作成日時:2023年9月18日 19時

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