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天元様、幸せです。 ページ49

暗い暗い長い道を歩いてきた。


先に見える明るい光を目指して。



結った髪に刺さる

派手で可愛い綺麗な簪を撫でて

腕には組紐を結んだ。






地面は一面お花畑。


温度も眠ってしまいそうなくらい

とっても心地いい。




私は捜している人達がいる。









煉「A!!」



怒りを含んだ声が私の名を叫ぶ。



『杏寿郎さん〜〜〜!!


お久しぶりです!!



ごめんなさいー!

約束破っちゃいました〜!!』


煉「まったくだ!

天寿を全うしろと言ったはずだが!」


『で、でもでも!

強かったんですよ!?

アイツの腕速いんですから!!

しかも私、毒回ってたし!



それに杏寿郎さんだって、

約束一度破りましたよねっ?』


煉「むぅ…。

それもそうだな!

ここでは好きなだけ甘味を食べられる!

しかもうまいぞ!!


今度、食べに行こう!」

『はい!!』



友人は見つかった。





残るは家族。






散っても散っても

なお満開の桜の木の下で

美しい女性と背の高い男性が

身を寄せ合って立っている。


2人を囲むのは

年を取ったお婆さんとお爺さん、

そして快活な雰囲気の女性。



木の下にいる華やかな人達は

私を優しい眼差しで見ていた。






『お母様!!』




それが誰かか分かった私は

その人達の元へ駆け寄る。



ずっと会いたかった。



思い焦がれていた。






母「久しぶり、A。


来るのが、早かったわね…。


ごめんね、1人にして」


悲しそうな

でも少し嬉しそうな

相変わらず美しい声のお母様。



父「お父様のことは呼んでくれないのかな?」

『ふふっ、お父様も、

久しぶり!!』


上背があるお父様は少しかがんで

私を抱き寄せて

ほっぺたに接吻をした。






すると、お父様が思い出したように

「あ」と声を漏らした。


何を言われるか

想像はついてる。




父「お父様に相談も無しに

結婚だなんて!

お父様は許した覚えないぞ!


可愛い娘が、他の男に

嫁ぐだなんて…」


母「ずっとこの調子なのよ。


素敵な王子様ね。

貴方のことを心から愛している方で」


『私、とても幸せだったの!

カッコいいのよ、天元様!!』





“どうか、竈門達を守ってくれ。”




ひさびさに聞く天元様の声。


炭治郎くん達、頑張ってるんだ。


いいですよ、天元様。

愛する人の頼みなら。



でも、天元様寂しくないですか?





ほら、


天元様は私依存症だから。

もしも→←愛する宝、どうか。



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金平糖 - 凄く泣きました〜。・゜・(ノД`)・゜・。 (2021年11月16日 23時) (レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 面白かったです。 (2021年2月24日 6時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ひろかさん» あ、愛してる…!?///なんて素敵…!お願いだから死なないで〜!私も…ショックで心臓が止まりそうです… (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - @さん» わ〜!嬉しいです!もちろん返信させていただきますよ〜!! (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 201話読んで自害しそうです((ピノちゃんあいちてゆ(遺言) (2020年4月4日 1時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピノ助 | 作成日時:2020年2月17日 21時

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