音柱は嫁依存症

伊之助くん、静かにして！！！ ページ37

他の鬼の気配だ…！

鎌が回転して部屋に戻ってく。


『天元様…！加勢しなきゃ！！

炭治郎くん、禰豆子ちゃん箱に

戻しておいで！』


足音が聞こえた。

伊之助くんと善逸くんがこっちに来る。


『2人共！お願い、加勢して！』

伊「最初っからそのつもりだぜえええ！！」



『…待って。


2人共伏せて！！』



天元様の刃の音もする。


爆弾を使うつもりだ。


地面に伏せていると、建物が爆発した。


伊「おいもういいだろ！

行くぞ！！」

『ダメ！きっとまだ爆発する！

私達が行けば足手纏いになっちゃうの！！』



使いこなせるのは天元様だけ。


危険が伴ってるから

今私達が行けば爆発ができない。







何度か爆発音が鳴って、

しばらくすれば

今度はさっき頸を斬った鬼の泣き声がした。


堕「ああああ！！わあああ！！」



何も音がしない。

今ならいける！



『行こう、2人共！

こっそりとね！！』


……。


善逸くん、寝てる…？






妓「こうしている今も

俺たちはジワジワ勝ってるんだよなああ」


男の鬼。

どっから出てきたの。

兄妹かな。


気づかれないよう…

気配を消して…。




伊「それはどうかな！？」


『馬鹿ああああああああ！！！？？！？』



気づかれに行ってどうすんの！？


胸張るな馬鹿ァ！！



妓「何だ？コイツら…」



今度は炭治郎くんが

上から降ってきた。


か、カッコよ！！！



『全員集結ですね』



外ではまきをさん達の声がする。

避難させてくれてるんだ。


それじゃあ、私達も

戦いに専念できるね。


妓「下っぱが何人来たところで

幸せな未来なんて待ってねえからなあ。

全員死ぬのにそうやって瞳を

キラキラさすなよなあぁ」


鎌を持ってるこの男。

でも、ただの鎌ではなさそうだね。

上弦だものね。




でも、私達は怖くない。

1人じゃない。

不幸じゃない。




宇「勝つぜ。俺たち鬼殺隊は」

『まだ、死ぬだなんて決まってないし。


こっちだって勝ちに来てんだから』



堕「勝てないわよ！

頼みの綱の柱が1人

毒にやられてちゃあね！！」



柱の1人…？


私は今のところかすり傷だけ。

毒になんてやられてない。



『天元様…？』


よく見ればところどころが

爛れてる。


大丈夫。天元様は元忍。

毒の耐性はついてるもの。



宇「余裕で勝つわボケ雑魚がァ！！

毒回ってるくらいの足枷あって

トントンなんだよ！


人間様を舐めんじゃねぇ！！」

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