天元様、元気出して。 ページ29
とある店の屋根の上で
天元様が街の様子を見ていた。
『天元様っ』
宇「おぉ、お帰り！
で、どうだったよ。
連絡は？」
『それなんですけど…』
天元様には炭治郎くんから
貰った情報を伝えた。
それから、善逸くんのことも。
宇「……いなくなった…？？」
『ええ。
なんでも、蕨姫花魁と口論になり
投げ飛ばされて一度気絶したらしいです。
遊女からの情報では
寝かせていたらいなくなっていたと。
楼主に言っても
「足抜けだ」の一点張りなそうで
捜させようともしないとか…。
亡くなった女将さんもきっと
楼主の奥さんのことでしょうから、
何か…関係があるのかも』
天元様の顔に冷や汗が出ている。
連れて来た善逸くんまで
いなくったと聞いて
同様しているんだろう。
宇「雛鶴は…、
3人はいたか」
『いません。
伊之助くんが捜索していますが
未だに出会っていないと。
須磨さんは「足抜けします」と書いた
日記を置いて行方不明。
雛鶴さんも、
隅々まで捜しましたがいませんでした』
天元様の顔が徐々に曇る。
きっと自責の念に苛まれてる。
宇「俺もずっと見張っているが
未だに尻尾を出さねぇ。
鬼がいるのは確実なんだが…。
巧妙に姿を消している。
もしかすれば……
いるのは “上弦” の鬼だ」
上弦……。
そう聞くと
上弦の参を思い出す。
杏寿郎さん。
私の友を家族を奪った鬼。
どうして奪うのかな。
どうして人の命を簡単に
踏みつけにできるんだろう。
雛鶴さん、まきをさん、須磨さん！
どうか無事でいてください。
天元様に悲しい顔をさせないで。
それから
お父様にお母様、
私の仲間を守ってください。
辺りがいきなり薄暗くなった。
何事かと思えば
天元様の匂いが広がる。
暖かく、包まれている。
宇「絶対に死ぬなよA。
俺がしっかり守ってやる。
お前の夫らしく、
全力で守りきる。
俺の側にいてくれ」
『当たり前です、天元様』
天元様の背中に手を回す。
『ずぅううっっっっと
一緒ですから…っ』
伊「だーかーら！
俺んとこに鬼がいんだよ！！」
声でっっっっっっか！！！！
あれ伊之助くんの声じゃない！
てか、今、鬼がいるって……？
伊「こうか！？
これならわかるか！？」
天元様を見ると
私と同じ方向を見ていた。
宇「うるせぇ…」
『行きましょ』
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金平糖 - 凄く泣きました〜。・゜・(ノД`)・゜・。 (2021年11月16日 23時) (
レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 面白かったです。 (2021年2月24日 6時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ひろかさん» あ、愛してる…！？///なんて素敵…！お願いだから死なないで〜！私も…ショックで心臓が止まりそうです… (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - @さん» わ〜！嬉しいです！もちろん返信させていただきますよ〜！！ (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 201話読んで自害しそうです((ピノちゃんあいちてゆ(遺言) (2020年4月4日 1時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピノ助 | 作成日時：2020年2月17日 21時
