天元様、大丈夫ですから。 ページ26
宇「なんで来ちまったんだよ!!」
伊之助くんは
鯉夏花魁の花魁道中を見ている際に
荻元屋に売られていった。
善逸くんは京極屋へ伺って
天元様が
「便所掃除でもさせてください。
こんなのタダでいい」
なんて言ったもんだから
無事、3人共潜入させることに成功。
『雛鶴さん達は一緒なのに
私だけ置いてきぼりは酷いです!!!』
宇「いや…、お前、許可降りてねえじゃん…」
『なめてもらっては困りますよっ』
宇「別になめてはねぇケド」
懐から一通の手紙を取り出す。
そして中身を読み上げた。
『Aへ
私も今回の任務は
天元1人でも危険な予感がする。
こちらとしても
Aには遊郭について行ってもらった方が
安心だと思うから、よろしくね。
産屋敷 耀哉』
さっきちょうど
くるみが届けてくれた。
産屋敷 耀哉、とはお館様のお名前。
『お館様からも
了承を得て来ていますよ!』
宇「いや、でも…俺は」
『??』
天元様が焦り出した。
何か、隠し事かな…?
天元様の両手をそっと握る。
『どうしました、天元様…』
宇「怖ぇんだよ、地味だがな」
『怖い?』
握る手に力が入る。
天元様は俯いて一点を見つめ
心が疲れているようだった。
宇「3人と連絡も取れなくなって
この戦闘でもしお前まで消えたら
怖くて仕方ない。
自分の命より大切な奴らがいないとこで
俺が生きていけるわけねぇだろ…」
それは、すごく分かる。
私も不安で胸がいっぱい。
『でも、2人なら怖くありません。
幸いにも
炭治郎くん達、付いて来てくれたんですから。
雛鶴さん達だって大丈夫ですよ!
信じましょう!
…私のことも、
信じてくださいよ』
宇「お前のことは、充分信じてるぜ。
ただ、俺はお前を守りたい」
天元様は優しい。
いっつも私達を守ることだけを
考えてくれてる。
でも、天元様がいなくっちゃ元も子もないよ。
『2人で守り合いましょう。
天元様はもう少し自分を大事にしてください。
目の前に
貴方を愛してる人がいるんですよ?』
天元様はふっと優しく笑った。
宇「お前には、敵わねぇな…」
天元様は勢いよく
腰を上げた。
宇「よし!派手に行くぜ!!」
『私、炭治郎くん達の様子を見てきます!』
宇「…ちょっと待て」
天元様は私の腕を引っ張り
唇を重ねた。
長い長い接吻だ。
宇「うん。元気出た」
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金平糖 - 凄く泣きました〜。・゜・(ノД`)・゜・。 (2021年11月16日 23時) (レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 面白かったです。 (2021年2月24日 6時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ひろかさん» あ、愛してる…!?///なんて素敵…!お願いだから死なないで〜!私も…ショックで心臓が止まりそうです… (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - @さん» わ〜!嬉しいです!もちろん返信させていただきますよ〜!! (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 201話読んで自害しそうです((ピノちゃんあいちてゆ(遺言) (2020年4月4日 1時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピノ助 | 作成日時:2020年2月17日 21時