音柱は嫁依存症

天元様、スミマセン…。 ページ16

『スミマセン……』

宇「派手に、具体的な説明をしろ」

『煉獄様の手を握った上に

ひしと抱き合ったことです…』

宇「びっくりしたぜェ？

Aの足跡つけてみればよ、

煉獄と派手に抱き合ってるの見ちまって」



見てたらしいです…。


嫌な予感ってこのことだったとか？






嫉妬させたのは申し訳ない。

嫌な思いを

天元様にさせたのは

まぎれもない事実だし。




買い物を終え

夜、家に帰った途端に

背後からキツーく抱きしめられ

頭上から声が聞こえてくる。




『あの…

面と向かって話しません？？』

宇「ムリ。ヤダ」

『子供かッッッッッ』



顔が見たい。


疲れてるから、

良い顔を見て

栄養補給？？したいんだけど…。




私の目の前にある

ムキムキの腕を両腕で包んで

ユッサユッサと横に揺らす。



『てーんげんさまー？


私、天元様の顔が見たいです〜…』


宇「〜〜〜〜〜！！



…ったく、


嫁には敵わねぇな」



解放されて

2人が向き合う形で

天元様の膝の上に座る。




落ち着く。






『えへへ、なんか、

顔近くって照れちゃいますねっ』

宇「………」



天元様が顔を真っ赤にして

上を向いて

目を合わせてくれない。



『目！合わせて！

天元様！？』

宇「マジムリ…」

『なんでぇ！？！？』






宇 (なんかこの体勢はちょっと…っ。

俺の理性がギリギリだぁ！)←



こうしてイチャイチャする時間も

少ないから堪能したいのに…。



『むぅ……。


天元様のバカ…』


宇「ばっ……？？」



今度は目をまあるくして

ショックを受けた顔。



面白い…！←


その顔がクセになって

天元様の顔をじーっと見つめる。




いきなり天元様は真顔になった。

真剣な表情だ。


コロコロ面白い人だな。




接吻。



照れるなあ…。

いつまで経っても…。


またぎゅーっと抱きしめられて

息が苦しくなる。





宇「あーあ…。

さっさと上弦倒して、

お前らと毎日イチャつくのも

良いかもな」

『そうですねぇ…』



また、平穏に

雛鶴さんと、須磨さんと、まきをさんと、

天元様と、私で。

一般の人と同じように

ゆったり暮らすのも良いかも。


楽しそう。





宇「さて…、そろそろ

警備の時間だな」

『いきますか〜』




自らの警備地域に向かう。









「カアアアア！！


上弦！！上弦ノ参出現！

急ゲ！！

煉獄杏寿郎ノ

援護ヲセヨオオオ！」


『え、』




嫌な予感…、

的中……？？

煉獄様、お待たせしました！→←煉獄様、約束です。

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