音柱は嫁依存症

禰豆子ちゃん、一体…。 ページ35

切断されてた腕が

ものすごい速さで再生する。


人を喰ってないのに、

この再生力…。


禰豆子ちゃんから口枷が外れた。


禰豆子ちゃんからただならぬ空気を感じる。



『禰、豆子ちゃん…？』


禰豆子ちゃんは私を守るように

立ちはだかった。

圧迫感、威圧感が違う。



腕には草のような紋様、

額にはツノ。



禰豆子ちゃんが覚醒した。


鬼に襲いかかっていく禰豆子ちゃんは

足を斬られても

すぐに再生し、

頸を狙われてたのに

鬼を地面に足で叩きつけた。


堕「げぅっ…！！」



覚醒した禰豆子ちゃんに

助太刀しようと試みたけど

禰豆子ちゃんが速すぎて入れなかった。




でも、でも…。



いつもの禰豆子ちゃんと、

何か違う。

そりゃ覚醒してるからだけど…。



…なんで、不気味な笑顔を浮かべるの？




堕「どけ！！このガキ！！」


帯に禰豆子ちゃんが斬られた！


四肢を切断されちゃ、

さすがに…、もう！



『禰豆子ちゃん、』



血が飛び散って

鬼にも血がかかった。


血が、固まってる…！




堕「ギャアアッ」


鬼が火に包まれてる。

禰豆子ちゃんの血鬼術…？


鬼が苦しんでる。



『歌の呼吸・弍の型・戯れ歌』


堕「ア”ッ……！！」



再生はするけど、

細々と斬れば再生はその分

遅くなるはず。


でも、禰豆子ちゃんが…！




『炭治郎くんッッッッッ！！！』



鬼が徐々に再生しつつある。





技を連発しよう。

あわよくば頸を斬りに。



『歌の呼吸・参の型・朝歌夜絃』


人の姿が見えた。


危険だな…。



燃え盛る炎に包まれた鬼を

思いっきり蹴り上げる。


蹴り続けて蹴り続けて

とにかく禰豆子ちゃんたちから離す。


堕「…グッ……！！」


逃げようとしてるけど

炎のせいで

動きが遅いな。






バッ…シュン……！！！



『歌の呼吸・弍の型・戯れ歌』




あ、危ない…！！


帯が襲いかかってきた。

気づいて斬ってなければ死んでた。


見ると、炎は消し去られ

火傷を負った鬼がいる。



堕「あのガキも…、アンタも、

ナメんのはいい加減にしなさいよ」



逃げられた！


また禰豆子ちゃんの元に行く鬼を

追いかけに行く。

とある建物の壁を壊され、

隙間をぬって私も入った。


炭治郎くんだ。

良かった。起きたんだ。




でも、禰豆子ちゃんは…。

炭治郎くんが刀で抑えてるけど

力を使いすぎて

飢餓状態なんだ、禰豆子ちゃん。


炭治郎くんは戦えない。


私が2人を守る。

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