天元様、疲れました…。 ページ3
忙しすぎる…。
柱にはそれぞれに
警備担当地区が与えられる。
私にももちろん与えられた。
他の柱に比べれば
私の地区は狭い方なんだろう。
問題なのは量。
なんで私の警備区って
こんなに鬼がいるの…？
いや、いいんだよ。
1度でいっぱい狩れるから。
本音を言えば疲れるのね。
おーい、鬼舞辻さんよ。
どんだけこの地区好きなの？
ひどいよ。ひどすぎる。
『歌の呼吸・弍の型・戯れ歌』
そして、今日も今日とて鬼退治！
鬼が多いせいで
私いっつも囲まれちゃうの。
最近、弍の型ばっかり使ってる気が…。
弍の型の戯れ歌は
刀をブンブンやって
周りを切るから
囲まれた時に便利。
今夜も被害者は出ないまま
夜が明けた。
駆け足でお家に帰る。
玄関には既に
天元様の下駄があった。
『帰るの早いなぁ…。
私も頑張ろー』
宇「A、おかえり。
昨晩もド派手にやってきたようだな。
おつかれさんっ」
『ただいまかえりましたー！
天元様もお疲れ様です』
私も下駄を脱いで
中に入る。
天元様が待っててくれたので
天元様の隣に駆け寄った。
今日は久々に縁側でお茶をする。
ここに来ると、あの日を思い出す。
月が綺麗な夜だった。
あの夜、私と天元様は
自らの想いを
互いに打ち明けあったんだよね。
あの日を思い出すだけで
私の心は飛び跳ねるように
熱くなる。
宇「…？？
ニヤニヤしてどーしたよ？」
『なーんでもありません！ふふ』
宇「教えろよ！」
『秘密です！』
宇「ちぇー」
そんな可愛い反応しないで…！！
いつか教えてあげます！
宇「A、お前さ。
……地味に疲れてる？」
『へ？』
疲れてる！？
うっそ。
疲れてるように見えるかな。
自分では気が付かなかった…。
天元様の手が私の頬を包んだ。
ゴツっとした大きな親指が
目尻を撫でる。
宇「やっぱ警備は慣れねーか。
クマできてんな。
まぁ誰でも最初は慣れねーが、
やっぱちょっと大変だよなぁ。
柱の中でも話題になってたんだわ」
『すごいですよねぇ。
しかも皆様私より広い範囲で。
もう毎夜毎夜
水みたいに鬼が湧いてきて…』
宇「毎夜…？？
派手だな。
お前の地区、そんなに出るのか」
やっぱり、私の地区だけなの？
む、無惨め…！
なぶり殺してやる…！！←
宇「柱で集まってそこんところ
考えるかね〜。
歌柱さんも、
もちろん参加しろよ？」
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金平糖 - 凄く泣きました〜。・゜・(ノД`)・゜・。 (2021年11月16日 23時) (
レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 面白かったです。 (2021年2月24日 6時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ひろかさん» あ、愛してる…！？///なんて素敵…！お願いだから死なないで〜！私も…ショックで心臓が止まりそうです… (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - @さん» わ〜！嬉しいです！もちろん返信させていただきますよ〜！！ (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 201話読んで自害しそうです((ピノちゃんあいちてゆ(遺言) (2020年4月4日 1時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピノ助 | 作成日時：2020年2月17日 21時
