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煉獄様、もう。 ページ20

炭治郎くんが上弦の参に

叫び続ける。


あまり叫ぶと

腹の傷が裂けるかもしれない。



そこまで遠くに逃げてないかも。


追いかけなきゃ。



腰を上げて

走る体制を整える。




深く息を吸い込む。



炭「お前の負けだ!!

煉獄さんの勝ちだ!!



うあああああああああああ!!」


『炭治郎くん、今、

私が追いかけるから。

倒して来るから待ってて』




足に深く力を入れる。



煉「A、行かないでくれ」

『え?』


煉「竈門少年も、

もうそんなに叫ぶんじゃない。

腹の傷が開く。

君も軽傷じゃないんだ。



竈門少年が死んでしまったら

俺の負けになってしまうぞ」



今行けば、

間に合うかもしれないのに。


煉獄様の声に従うしか

できなかった。



煉「2人共、こっちにおいで。

最後に少し話をしよう」

『最後だなんて…

言わないで……』



煉獄様が首を横に振った。


どうしてこうなっちゃったのかな?

どうすれば良かったのかな?



分からない。


今はただ、

大切な人を1人失う

その悲しさにうちのめされている。


炭治郎くんも

私の横に来て座った。









煉「思い出したことがあるんだ。

昔の夢を見た時に」



それは炭治郎くんに

向けての言葉だった。


煉獄様の生家、

すなわち千寿郎くんの家に

“ヒノカミ神楽” というものについての

手がかりがあるかもしれないらしい。


聞いたことがない言葉だ。




炭「煉…、

煉獄さん、もういいですから。

呼吸で止血してください。

傷を塞ぐ方法はないですか?」

煉「無い。

俺はもうすぐに死ぬ。

喋れるうちに

喋ってしまうから聞いてくれ」



今は炭治郎くんへの話が

最優先だ。


今のうちに、

隠を呼ぼう。



「A…」

『くるみ、ありがとう。

隠を呼んで来て。

今すぐに、来てって伝えて」

「承知シタ…」



可愛い鴉だ。

私に擦り寄ってくれて。


こういう時は

煉獄様に擦り寄うのが

1番なんだけどなぁ…。



私は、

彼に擦り寄っても

いいんだろうか。


それで、彼が死なないなら、

どんなに良いだろうか。







煉「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、

もっともっと成長しろ。

そして、今度は君たちが

鬼殺隊を支える柱となるのだ。

俺は信じる。

君たちを信じる」




炭治郎くんの目に涙が

溢れ出ている。


私も、

はっきり言って泣きたい。

でも、泣き顔を見せたくない。



煉「A、君に

どうしても言いたいことがあるんだ」

杏寿郎さん、ありがとう。→←煉獄様、頑張って!



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金平糖 - 凄く泣きました〜。・゜・(ノД`)・゜・。 (2021年11月16日 23時) (レス) @page50 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 面白かったです。 (2021年2月24日 6時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - ひろかさん» あ、愛してる…!?///なんて素敵…!お願いだから死なないで〜!私も…ショックで心臓が止まりそうです… (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助(プロフ) - @さん» わ〜!嬉しいです!もちろん返信させていただきますよ〜!! (2020年4月4日 21時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
ひろか(プロフ) - 201話読んで自害しそうです((ピノちゃんあいちてゆ(遺言) (2020年4月4日 1時) (レス) id: d204de565a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピノ助 | 作成日時:2020年2月17日 21時

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