音柱は恋人依存症

師範、分からないです。※ややピンク ページ10

師範のお膝に

半強制で座らされた。


腕の拘束は、

そのままで。






首に顔を埋められる。


そのまま、また師範は

接吻跡をつける音を立てた。



首の右側。

首の左側。


肩。


浴衣をずらして、二の腕。




順に肌を吸われる。



喉に初めてつけられた時でさえ、

おかしくなりそうだったのに、

こう何度もされると

感覚がバカになってくる。



吸われるたびに

電流みたいに、

ビリリってなって、

体が跳ねる。





もう…、限界…っ。






『師範…。

師範！！


もぅ嫌です！

…ひぁ！？』


宇「んー。

まだ足りねぇなぁ〜」


『ぅ…やぁ』




どうしてこうなっちゃったの…？


どうして怒ってるの…？


私の何がいけなかったんだろう…？




肩と首を重点的に吸われる。



『ひぅ…！



なんで、怒ってるんですか…っ？』




また一つ、

肌に赤い花が咲く。






宇「分からねぇの？」

『わ、分からないから聞いてるんですけど…！？』

宇「そんじゃ、

心ゆくまで教え込んでやるよ」

『え！？』




ちょ、答えてくださいよぉおおおお！！！


答えないで続けるの！？




なんて恐ろしい男！！！







本気で、私は大変なのに…！



呼吸を使って

なんとか耐えれてるけど、

きっと普通の人なら

息切れで死んでる。







師範が、

今までつけた跡を

一つ一つ撫でながら、

耳元で一言一言囁いた。









首。




宇「男の手ェ握って」






肩。



宇「男の額に触れて」






二の腕。



宇「隣に俺がいんのに、


別の男のこと考えて」









耳の奥底まで、

脳に届くんじゃないかくらい

師範の口から出る言葉を

私の耳が受け取る。







宇「…楽しかったか………？？」

『はーっ、はーっ……』



やっと終わった…。


いちいち体が

反応して事件だった…。



私は師範に

嫌な思いをさせていたんだ…。





『ごめんなさい。


師範のこと、きちんと考えず行動して。



でも、私の1番は、

師範ですから！！』



そう告げると、

師範は目をまんまるにした。



そして顔を覆って、

大きな溜息。




宇「このまま抱きてぇ…」


『…？？


抱く…？？？




それくらい、いつでもいいですよっ？』




拘束から解けた両腕を

めい一杯広げる。


ギュってしたいんですね師範！！





宇「おまっ、もっと自分を大事にしろよ！！


お前が成人してから！



さっさと寝ろ！！」

『？？？』



なんか怒られた。

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