音柱は恋人依存症

師範、怒ってますか？ ページ9

どうしよどうしよ。

師範がずっと不機嫌です。

これが初めてってわけではない。



だけどこんなに…、


こんなに

なんも話してくれないのは、

初めて…。




玄弥くんとの任務を終えた瞬間

空から師範が降ってきて、

一緒に帰ってます。






道端にタンポポが

咲いていた。

これを口実に

話しかけてみよう！おーっ！！




『ねね、師範っ！！


タンポポです！

善逸くんみたいですね』


師範の耳がピクッとした。


お！

これは成功だったかも！



宇「…………」



うん！

失敗だったかも！←


というより…、

ますます不機嫌になっちゃった…。




むっすぅ〜〜〜、としてる。









屋敷に戻っても

師範の機嫌は治らなかった。


あ、違う違う。



一回口をきいてくれた。


でも本当の一瞬。



「着替えたら、俺の部屋に来い」


とのことです。





夜じゃないから、

修行ではないのかな。


私、知らず知らずの内に

悪い事しちゃったかな…。



お説教かも…。


あんまりお説教されたことはないから、

お説教される時は

とても落ち込む。






部屋着の浴衣に着替える。


着替えたので、隣のお部屋に

いざ、突入！




『お邪魔しまーす…。



…あれ、いなっっっ…！！？』



部屋に入ると、

私の視界に師範はいなかった。


次の瞬間、

背後から衝撃が走った。



びっくりしたぁあああ！

見なくても分かるけどさ！

師範だって！！


でも、でも

これは心臓に悪いよ…！



立ったままだけど、

完全に腕を拘束されてる。


なんて力だ……。




『…師範？

離してください？』

宇「離すかアホが」

『あ、あ！？あほぉ！！？


なんてこと言うんです…むぐ！』



「アホ」って言われて

黙っていられるアホはいません。


黙っていられなかったので

口を開けば、

口の自由まで奪われました。


口の中に

師範の指が2本入っている。



その指が

私の口の中を

歯から舌、すみずみを

かき回す。




『し……はぁっ…？？』



うまく呂律が回らない。




宇「離すわけねーだろ？









今から



“お仕置き”



するんだからよ」




「お仕置きすんのに、

離すアホがどこにいる」と

付け加えた。





須磨さん、雛鶴さん、まきをさん…、


あぁ、いっそのこと


善逸くんとか伊之助くんでもいいから。









お願い、助けて…！！



私まだ死にたくないよ！！？！？

師範、分からないです。※ややピンク→←玄弥くん、初耳だよ。

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