音柱は恋人依存症

師範、すごい寝癖。 ページ36

須磨さんの提案で、

昨夜は5人で一緒に寝た。

右から順に

雛鶴さん、私、師範、須磨さん、まきをさん。


朝起きると、

お嫁さん3人衆は

既に布団からいなくなっていた。

1階から、

美味しそうな匂いがしてくるから

朝ご飯の用意をしてくれているのだろう。



『ん〜…、私も起きよ……』


もぞもぞと布団から抜けようとする。






宇「どーこ行くんだよ…。

まだ寝てようぜ…」


後ろからキツく抱きしめられた。



……始まったよ…。









『んん…？？』

宇「んー？」



とんでもないものを

見てしまった。



『師範…』


師範の…、

師範に……！






『ね、寝癖ついてますよ…っ』


宇「…は……？？

寝癖……？？？




え。嘘だろ！？

どこだよ！！？！？」

『ここです、ここ』



師範の前髪のから

一房寝癖が上に出ている。


ぴょん、とはねている

髪を指でつついた。



宇「最悪だ…。

これ地味っ地味じゃねーか。


水つけても治んねーやつだ」


『まあ、今日くらいいいじゃないですか。

明日には治ってますよ』


宇「いや、そうなんだが、

今日は……。



……やっぱなんでもねぇ」



気になる止め方をされた。

それはさすがにひどい。

教えてくれないだなんて。


それはもはやいじめですよ。←



『なんですか、言ってください！』

宇「うーん」

『言ってくれなきゃ、こちょがしますよ！』

宇「俺効かねぇから安心しろ」

『クゥ〜〜〜…！！』←


あ、そうだ！！



自分の前髪の一部を

持ち上げる。



『言ってくれなきゃ、

私も前髪、師範とお揃いに

しちゃいますからぁ！！』

宇「……………」



師範が口をあんぐり開けて

ぽけーっとしている。


…あれ、呆れられた…？？





宇(なんだなんだ。

むしろご褒美でしかないんだが。

可愛い。すっげー可愛い。


教える！←)



宇「天丼食いに連れて行こうかと」

『え！？天丼！？

やったーーー！！！』


前は売り切れで食べれなかったから

すっごく嬉しい！



お出かけなら、

あの簪を堂々と刺せる！


師範に綺麗にしてもらお！



普段鏡の前に置いている

簪を取りに行く。








『ない』


宇「なんだ、忘れもんか？」




『師範すみません。


簪、忘れてきました』




煉獄様との

あの事件。


煉獄様に、簪を投げられて…。


私、そのままだった…よね。





やばい。


遊郭に忘れてきた。









宇「ほんっとお前ド派手だよな」

師範、心の底から…。→←皆さん、ただいま！

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