音柱は恋人依存症

師範、大好きです。 ページ34

あぁ…ごめんなさい、








師範。


唇がゆっくりと離れる。









宇「やっぱ派手にやわらけぇな。


Aの唇は」







『し、はん』







目を開けると、

そこには師範の顔が。




宇「あーあ、紅ついちまったぜ。

フフン、どうだ美人に見えるか？」


自らの唇を親指で拭い

紅がついたその指を

私に見せつける。


どうして、どうして師範が…。





煉「宇髄、貴様……！」


宇「おっかね〜」




師範の背後に煉獄様がいた。


しかし、師範に制されて

身動きが取れないようだった。





宇「か弱い女の子を無理矢理押さえつけて

関心しねーな、炎柱。



俺の方が力強いの、

忘れちまったか……？？」



煉獄様が悔しそうに

顔を歪める。


私は状況を飲み込めず

ただただ

師範に頭を優しく撫でられているだけだった。




宇「悪ぃが、コイツは

宇髄天元様が貰ってくぜ。

ド派手な未来の旦那様だからなっ」



姫抱きにされ、

あっという間に部屋を

2人で飛び出した。


店の中ではあるけれど

自分の支度部屋に着いた。


この支度部屋では寝たり

ご飯を食べたりもする。



師範は私を抱えながら

ゆっくりと布団に膝ついた。





『師範…』


宇「怪我はないか」


『ない、です』


宇「何もされてないな」


『押し倒されただけです』




ぎゅうっときつく

抱きしめられた。


師範の鼓動が聞こえる。




めっちゃバクバクいってるじゃないの。




宇「悪かった。

怖い思いさせて。

何もなくて本当に良かった。


ごめん、ごめんな。


地味な師範で悪い。

恋仲らしいこともしてやれねぇ。



…嫌いになったか？」



あぁ、師範も怖かったんだな。




『そんなことないです。


師範はド派手ですよ。


私、いつもいつも師範に

ときめかされてますから』




師範は はあ〜… と

ため息をついて言った。









宇「しんどい。尊い。


俺の継子派手に可愛すぎる。


行かせたくないが

任務で派手に鬼退治して

柱になって

俺の嫁になってくれねぇかなあ。


てかよ、俺がこんなに

頑張って理性押さえてんのに

煉獄はなんなんだよ。

俺の努力を返せよ。




うん。

まあ俺のだからいいんだけど。

渡すつもりさらさらないし。



あー、可愛い」









…い、いきなり通常運転だわ……。


躊躇せずに

こっぱずかしいことを

どうして言えるの師範。




あー、好き。←

皆さん、ただいま！→←煉獄様、お願いです。

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