音柱は恋人依存症

師範、恥ずかしいですー！！ ページ3

師範が柱の皆様を

とある料亭に集めた。


なぜか私も連れてこられて

ものすごく戸惑っている。



「柱全員に伝えることがある」

らしいけど、

私はいらないのでは？？



時間通りに皆様は

集まってくれていた。




実「で、何の用だァ宇髄」



お料理を待っている今、

師範が口を開いた。



宇「お前らに派手に

伝えることがあってな」


煉「して！

その内容とはなんだ！！」




宇「俺とAは、恋仲になった！

そりゃもうド派手にな！！



だから、特に男だが、

Aには気安く接すんなよ！


Aは、俺の女だからな」


『師範、だから私を連れてきたんですか！！？


わー…。

恥ずかしい…///』





「俺の女」…。





ふふっ。←



一気に部屋が騒がしくなる。



甘「きゃーーーっっっ♡

素敵！素敵だわ！！

おめでとう、宇髄さんとAちゃん！」


無「恋仲ってことは結婚してないんでしょ。

いいよ。

奪うから」


宇「時透、テメェにはぜってーやらねぇよ！！？！」




その中でただ一人。

なぜか上を向いて

口を開かない人がいた。


煉獄様だ。


1番騒がしくなりそうだったのに、

何も話さないと

不安になる。


具合でも悪いのかな。




『煉獄様…？？


どうかなさいましたか？』


すると煉獄様は

肩を思いっきり跳ねさせて、

太陽のように笑った。


相変わらずどこを見ているか

分からないけど、

私のいる方を

向いてくれている。




煉「いや、ぼーっとしていただけだ！

心配をかけてすまない！！


にしても驚いた！」


『驚きますよねー。

私、実は師範を好いていると

自覚したのが最近でしたので。


胡蝶様と甘露寺様のおかげで…』


煉「………なるほどな…」






？？？


煉獄様が悲しそう。

笑顔なんだけど、

作り物みたいに張り付いた笑顔。


『煉獄様、どこか痛いですか…？』


煉獄様は、目を見開く。


煉「君は…、本当に…」

宇「ハイ、お終い」


煉獄様と私の間の空気を

師範が手で裂いた。



宇「言ったが…。

Aは俺のだからな。


あんまりベッタベタされたくねーんだわ。

悪いな、煉獄」


師範が勝ち誇ったように

ニシシ、と笑う。


『師範っ。

煉獄様とは仲良しなんです！

お話くらい…』

煉「いいや、構わん！

すまなかったな宇髄！




A、幸せになりなさい」


いつもの屈託のない笑顔に

戻る煉獄様。


良かった。

気のせいだったかも。


『はい！！』

想い人、君は…。→←師範、緊張します。

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