音柱は恋人依存症

師範、何するんです！？ ページ21

夜になり、

師範のお部屋に

お邪魔する。



宇「今日は修行じゃねぇ」

『それじゃ、何を…？？』

宇「よくぞ聞いてくれた！


こっちに来てド派手に座れ！！」




師範が膝の上を

ぽんぽんと叩くので

師範の膝の上に

普通に座る。



なに！？

また接吻跡つけるつもりなの！？！？


ええええ！！

こんなにいらないよ！




『師範、接吻跡は…っ』


すると師範は

拍子抜けした顔をして

気持ち悪い笑顔を浮かべた。





宇「俺、つけるだなんて

ひとっことも言ってねーのにな〜。


なんだよ、期待しちゃってたか？」








宇「なぁ？…A……？？」



耳にフッと

息をかけられ、

体がぞわぞわとした。



そうだった〜！！！

修行じゃないんだったあああ！

んもーっ。

恥ずかしい！！






『そんなわけないです！！』

宇「ほんとかよ？？」

『ほんとです！！全く！


からかってないで、

一体何がしたいんですかぁ！！』

宇「まあまあ落ち着けよ。


ほら、今日の豆まきんときに

つまんない、って言ってたからよ。


いっちょ派手にかまってやろうと思ってなっ」



なーんだ。

遊んでくれるってことね。


それなら納得。




『なるほどです、師範。


して、何をするんですか？』



聞くと、師範はますます楽しそうだった。

双六かな。

それとも鬼ごっこかな。←夜です。うるさい。




宇「ド派手にばんざーい」


『ばんざーい！！』



両腕を大きく上に掲げる。



んー。

ばんざいをしてする

遊びって何かしら…。




今度は師範が

膝に乗る私を

足でうまく拘束した。


逃げられない。





宇「覚悟しろよ？？」

『え、何を…？』




師範が指をうねうねする。



げ！！

やな予感！！



逃げようと思ったけど、

ことごとく失敗に終わる。




師範が私の脇をくすぐった。




『ひゃっ、あはっ、

…ひい！！

はぁはぁ…ははははは！！』

宇「どうだ！参ったか！！」

『ま、しはっ、やめ！

もぅ、むりぃっ…』



笑いすぎてお腹が痛い。

過呼吸気味になってきた。



『こ、こうさ、ん！

降参ですぅ！！

ひー…ひー…。


まいりましたぁ！』

宇「お、おう……」



あっさり引き下がってくれた師範。

珍しい。

大人になりましたね。←



『遊んでくれてありがとうございます！

おやすみなさい！』

宇「おやすみ」









宇 (やっっべえええええ。

理性吹き飛ぶかと思ったあああ！

頑張ったぞ俺ぇ！！)←

師範、長期潜伏任務です！→←師範、豆まきです！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す