海賊さん、私と世間話しませんか？【シャンクス】 (ページ4)

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3話ページ4

シャンクスside

レッド・フォース号の船長室

そこで麦わら帽子を顔に乗せ、うたた寝していた

昨日偶然出会った海賊たちからお宝を奪い、宴をしたため若干二日酔いだ

現在拠点にしているフーシャ村まであと数日かかる

そのため食料などの調達と休息のため、途中にある少し大きな島国に向かっている最中だ

なんでもその国は海賊であろうと何であろうと特に許可を取る必要もなく船を停泊できるらしい

｢つまんねぇなー…｣

フーシャ村にいるルフィをからかったりすることは楽しいが、こうして村を離れているとそれもできない

俺はフーシャ村に到着するまでの間、何か面白いことを探していた

そんなことを考えていたとき

コンコンッ

ノックと同時にドアが開き、狙撃手であるヤソップが入ってきた

｢お頭、そろそろ着くぞ｣

｢あぁ、分かった｣

それだけ言うとヤソップは出ていった

その後を追うように俺は身体を起こし部屋を出て、甲板に向かった

甲板に出ると進行方向を向き、じっと何やら持ってる紙を眺めているガタイの良い男がいる

そいつの隣に並び、同じく進行方向を見ると目視で確認できる距離に島国が見えた

｢今回はどんな国だ？｣

｢王族のいる国だな。どんな奴でも入国できるだけあって食材や武器、あまり出回らないものまでいろいろ揃ってるらしい。特に怪しい点はなかったが、どうも王族が一癖あるようだ｣

隣にいる副船長のベックは淡々と答える

｢ほう、そうか…｣

｢お頭、“問題”は起こさないでくれよ｣

ベックにそう言われながらも俺は顔がニヤけるのを抑えられない

｢どんな奴がいるのか、楽しみだな｣

ベックの話を聞いてもしかしたらなにか面白いことがあるかもしれないと、目の前にある島国を見ながら俺はワクワクしていた