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59話 ページ10

「だいぶ歩きましたね」




「あぁ、この調子なら明日ぐらいには着くだろう」





家を出発してからしばらく経ち、宇髄さんの屋敷がだいぶ近くなってきた




夜は鬼に遭遇する危険があるため、日が昇っている間に少しづつ移動している




宇髄さんは遊郭での戦いのあと鬼殺隊を引退した




宇髄さん自身はまだ戦えると言っていたが、さすがに片腕だけで鬼と戦うのは私の心臓が持たないと夜の移動をなしにしてもらった





「A、まだ日が暮れるまで時間がある。ここに寄っていかないか?」




「これは…桜並木?」




「ここら辺は気温が下がることがあまりないから、よっぽどのことが無いかぎり一年中桜が咲いてるんだ」




「へー…」




「ちょうど通り道だ、見ていかないか?」




「私は全然いいですよ!」




「よっし、決まりだな!派手なこの光景を見てみたかったんだ!」





桜並木に到着すると、本当に桜が満開で綺麗だった




ここらへんでは有名らしくパラパラと人が桜を見ている





「すごいですね!」




「あぁ!ド派手だな!」





宇髄さんは任務で何度もここらへんに来たことがあるらしいが、桜をゆっくりと見ることは出来なかったらしいから今回見れてとても嬉しそうだ





「宇髄さん知ってます?桜って品種によって花言葉が違うらしいんです」




「そうなのか?俺は花言葉とかには興味ねぇからなー…」




「私も少し本で読んだくらいなんですけど、中には“私を忘れないで”っていう花言葉もあるらしくて…少し悲しいなって感じたのを覚えています」





私は本当の家族に忘れられているとずっと思ってた




でも、父も母も私を覚えてくれていた




昔はこうしてまた家族と話すことができるなんて考えてもなかった




桜を見ながらいろいろな想いを思い出していると、宇髄さんが静かに言った





「……なぁA、俺と家族にならないか?」

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向日葵(プロフ) - 徳門七渚さん» 徳門七渚さん、勿体ないお言葉…ありがとうございます!自分のペースで更新していきたいと思いますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。 (2023年1月15日 7時) (レス) @page5 id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
徳門七渚(プロフ) - 言葉選びが上手でこんなに素晴らしい作品に出会えて嬉しいなと思いました。無理せず続けてくれると嬉しいです。 (2023年1月14日 4時) (レス) @page5 id: 94ece86ff9 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - あもさん» あもさん、ありがとうございます。しっかり休んでまた更新頑張ります! (2022年12月14日 7時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - ゆっくりと無理をせず身体を休めてください。 (2022年12月10日 12時) (レス) @page4 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年11月13日 22時

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