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7話 ページ8

裏路地に着き、定位置で膝を抱えて座る




懐から宇髄さんによって粉々になった木の実を出し、口に入れる





「…………美味しくない」





さっきあんなご馳走を食べてしまったからなのか、お宝だった木の実が初めて美味しくないと感じた





「これじゃきっと、主食の雑草はもっと美味しくないだろうな…」





やはりあんなすごいご馳走を食べなければ良かったな、と今更ながらに少し後悔した





「寝よ」





宇髄さんは今頃何をしているのだろうか




用ってなんだろ




なんて考えている間に、私は眠ってしまった





「やっぱりここか」





急に現れた人の気配で頭が一気に覚醒する





「そんなとこで寝ると風邪ひくぞ」




「いつもここで寝てるから風邪なんてひかない」





それにしても場所教えてないのに、よくここが分かったなぁ




宇髄さんっていつも急に現れるし、なんか気配とかも独特だし…変な人





「用事は?」




「もう終わった。お前の音を辿ってきたが、やっぱり裏路地に居やがったか」




「音?」




「俺、耳がいいんだよ」




「はぁ」





音で人の居場所分かるなんてこと本当にあるのか?





「いつまでも座ってないで、行くぞ」




「?」




「まさか、お前…マジでここで寝る気だったのか?」





何を当たり前のことを言っているのだろう




私にはもちろん家なんてないし、宿舎に泊まれるほどのお金もない




ここが私の寝床だ





「はぁ…いろいろ教えてやらねぇとならないことも多そうだな。宿で今日は寝るから、着いてこい」




「いつの間に…それにお金が…」




「金はかからねぇ…いいから行くぞ。嫌って言っても無理やり連れていくけどな」





なんて強引な…私に選択肢はないようだ




半ば無理やり宇髄さんに連れられてきたのは、私の知ってる宿ではなかった





「藤の花?」




「ここは“俺ら”のためにいろいろしてくれる宿だ」

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向日葵(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、コメントありがとうございます!成長しているということが読んで下さる方に伝わって嬉しい限りです…最後まで更新頑張ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ひかさくさん» またまたコメントありがとうございます!終盤なのに話数が足りないので続編行きそうですw最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - だんだん成長していく夢主ちゃんが素敵です❗これからも読ませていただきます❗頑張ってください(*≧∀≦*) (2022年10月30日 18時) (レス) @page48 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかさく(プロフ) - 更新まってましたぁ!新しい話見れて嬉しいようで悲しいような…(終盤と書かれていたので)でも、しっかり夢主ちゃんを見届けます!続き楽しみにしてます〜! (2022年10月29日 19時) (レス) @page49 id: 20db8fb2a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - 向日葵さん» 作者様返信ありがとうございます✨もう終盤何ですか!?終わってしまうのは寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。期待してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年2月16日 22時

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