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46話 ページ47

「これでよしっと……ここを真っ直ぐ進めば安全な場所へ着きますから慌てずになるべく急いでここから離れてください」




「あぁ、ありがとう…お嬢さんも気をつけてな」





前に手当ての仕方を教えて貰っていて本当に良かった




こうして私でも救える命がある




中にはもう手遅れな人もいた




その場合はできるだけ優しく、これ以上巻き込まれないように安全な場所まで運んだ





「服が汚れちゃったな…」





気づけば着ている服は血と土で汚れていた




手も汚れていて、きっと顔や髪の毛もすごいことになっているだろう





「Aちゃん!?」





その時、急に自分の名前を呼ぶ声が聴こえた




顔を上げると崩れていない屋根の上に須磨さんとまきをさんがいた





「須磨さん!!まきをさん!!」





私が声を上げると二人は屋根から降り私の元へ来て、ギュッと抱きしめる





「元気そうで良かったよ〜〜!!」




「須磨さんとまきをさんも…本当に無事で良かった…」





しばらく抱きしめ合ってそっと離れる





「お怪我は?」




「私たちは大丈夫、雛鶴も無事だよ。今天元様が鬼と戦ってくださってる」





まきをさんの言葉にホッと一安心する





「それよりも何でここにAが?」




「ちょっと用事があって。怪我をしている方の手当てをしながらここまで来たんですけど」




「え!?じゃあここら辺にいる人たちの手当ては全部Aちゃんが!?」




「なるほどね…なら、ここから先の怪我人の手当ては私たちがやるからアンタは早く来た道を戻って安全な場所へ行きな」




「え、でも……」




「Aちゃん、大丈夫だよ!きっと天元様が鬼の首を斬 ってくれるから!」





確かに私が戦いの場に行っても二人のように戦えるわけではない




邪魔にならない安全な場所にいた方がいいのかもしれない





「……分かりました。どうが、ご無事で」





モヤモヤする気持ちのまま、私は来た道を戻る




皆が命をかけて戦っているのに、そこに背中を向けて遠ざかる自分が情けなく感じた

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向日葵(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、コメントありがとうございます!成長しているということが読んで下さる方に伝わって嬉しい限りです…最後まで更新頑張ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ひかさくさん» またまたコメントありがとうございます!終盤なのに話数が足りないので続編行きそうですw最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - だんだん成長していく夢主ちゃんが素敵です❗これからも読ませていただきます❗頑張ってください(*≧∀≦*) (2022年10月30日 18時) (レス) @page48 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかさく(プロフ) - 更新まってましたぁ!新しい話見れて嬉しいようで悲しいような…(終盤と書かれていたので)でも、しっかり夢主ちゃんを見届けます!続き楽しみにしてます〜! (2022年10月29日 19時) (レス) @page49 id: 20db8fb2a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - 向日葵さん» 作者様返信ありがとうございます✨もう終盤何ですか!?終わってしまうのは寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。期待してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年2月16日 22時

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