私、音柱に拾われました【宇髄天元】

41話 ページ42

宇髄side



Aから『自分のことに決着をつける』という手紙を貰ってから俺も邪魔しないように手紙を出すのをやめた




怪我はしてないか、親には会えたのか




心配事は尽きるが、俺には手紙の最後に書かれていた『必ず帰る』という約束を信じるしかできない




遊郭に潜入している嫁からの連絡が途絶えたため、蝶屋敷で出会った竈門炭治郎たちを引き連れて遊郭へ来ていた




藤の花の家紋の家で三人について説明すると





｢自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは！！｣




｢はぁ！？何を勘違いしてやがる！！｣





黄色いやつがグダグダというため、嫁からの手紙を投げつける





｢随分多いですね…かなり長い期間潜入されているんですか？｣




｢三人いるからな、嫁。まだ嫁にはなってねぇが、なる予定のやつも一人いる｣




｢テメェ！！！なんで嫁三人にもう一人いるんだよ！！！ふざけんなよ！！！｣





と、また黄色いやつが騒ぎ出したので腹パンして大人しくさせる





｢すでに怪しい店は3つに絞ってるから、お前らはそこで俺の嫁を探して情報を得る。ときと屋の須磨、荻本屋のまきを、京極屋の雛鶴だ｣




｢もう一人の奥さんになる予定の人は？｣




｢あいつは別件でこの任務には参加してねぇ｣





嫁もう死んでんじゃねぇとかいう猪頭も腹パンで黙らせ、三人を女装させてそれぞれ潜入させた




俺は外で張り込む





｢今日も異常なし…嫌ぁな感じはするが煙に巻かれているようだ。気配の消し方の上手さ、地味さ｣





ここで俺の中で一つの可能性が導き出される





｢もしやここに巣食っている鬼、上弦の鬼か？だとすると…ド派手な殺 り合いになるかもな｣





俺はまだ知らなかった




このあとに待っている激しく厳しい戦いと




Aがここ…遊郭へ向かってきているということを

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