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3話 ページ4

「何とか間に合ったな!」





男が連れてきた場所は町の中でも裕福な人が利用する料亭だった




私とは全くの無縁なのでもちろん入ったことはない




男は私を担いだままヅカヅカと中に入り、店の人に何かいうと個室へと案内された




部屋に着いたところでようやく下ろされた





「もう少ししたら料理が運ばれてくるはずだ」




「え、えっと…」





すごいキラキラしていて高そうな物ばかり置いてある慣れない部屋に落ち着かない




男は慣れているのかそんな私をみて笑っている





「お前、少し落ち着け」




「ご、ごめんなさい」




「謝ることじゃねーよ」





深呼吸をして少し落ち着いたところで豪華な料理が運ばれてきた





「さ、食おうぜ」




「え」




「なんだ、“え”って」




「こんなもの食べたことなんて…」





そもそも食べ方すら分からないものが多い





「……あー、なるほどな。これはここを割ってこうやって食べんだよ」




「ここ、を……」





男の食べ方を見つつ、それらの料理を口に運ぶ





「ん!!」




「派手に美味いだろ!」





口の中で広がるそれぞれの食材をいかした調理、完璧な味付け




箸が止まらずに、あっという間に食べてしまった





「美味かったか?」





首が取れるじゃないかというぐらいに首を縦に振る




それをみて男は満足そうに笑った





「さて、飯も食ったところで本題だ」




「本題…?」




「親はいないといったな。服や髪もボロボロ…お前、路地で寝泊まりしてるだろ」




「!」




「その反応図星か…担いだ時も軽すぎるくらいだったし、ろくなもの食ってねーだろ」




「普段は森に生えてる草かさっき貴方が粉々にした木の実」




「ぐっ…悪かったって。人の気配がして降りたところにまさか木の実があるだなんて思わなかったんだよ…」





全然そんな風に見えないが、木の実のことを気にしていたのか




………見た目のわりに





「おい、今なんか失礼なこと思わなかったか?」




「別に」

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向日葵(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、コメントありがとうございます!成長しているということが読んで下さる方に伝わって嬉しい限りです…最後まで更新頑張ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ひかさくさん» またまたコメントありがとうございます!終盤なのに話数が足りないので続編行きそうですw最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - だんだん成長していく夢主ちゃんが素敵です❗これからも読ませていただきます❗頑張ってください(*≧∀≦*) (2022年10月30日 18時) (レス) @page48 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかさく(プロフ) - 更新まってましたぁ!新しい話見れて嬉しいようで悲しいような…(終盤と書かれていたので)でも、しっかり夢主ちゃんを見届けます!続き楽しみにしてます〜! (2022年10月29日 19時) (レス) @page49 id: 20db8fb2a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - 向日葵さん» 作者様返信ありがとうございます✨もう終盤何ですか!?終わってしまうのは寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。期待してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年2月16日 22時

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