2話 ページ3
「…………」
「…………」
お互い目を合わせたまま、しばらく沈黙が続く
私はあまりにも綺麗な顔立ちに目を離せずにいるのと同時に、この男の足の下敷きとなっている木の実のことを考えていた
「………何か言えよ!」
しびれを切らしたのか先に沈黙を破ったのは男の方だった
「足」
「は?」
「足の下」
そういうと男は足を動かし、粉々になった木の実が出てきた
まぁ…食べられなくはないので持って帰ろうとそれを拾い始める
「そんなもん拾ってどうすんだよ」
「今日のご飯」
「はぁ!?」
男の反応なんて気にせずにひと欠片残さずに拾い、立ち上がると目の前の男の身長に驚いた
デカいし、ガッシリしてるし…何者だこの人
「………お前、ここら辺に住んでんのか?」
「山を下ったところにある町」
「親は?」
なぜ、急に私は今出会ったばっかりの人に質問攻めにされているのだろうか
もう日も暮れ始めているから早く帰りたいのに
「いない」
「………よし、行くぞ」
「うぇっ!?」
男は私を荷物のように担ぎ、山を降り始めた
「ちょっ、お、下ろして!」
「あーだいぶ暗くなってきたな…舌噛まねぇように口閉じてろよ」
私の声なんて聞こえていないのか、男が地面を蹴ったかと思ったら物凄い速さで移動し始めた
「!?」
こんなの人間の域を超えている
急に現れて何処かへ連れていかれて、全く理解できない状況に私はただ呆然とした
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向日葵(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、コメントありがとうございます!成長しているということが読んで下さる方に伝わって嬉しい限りです…最後まで更新頑張ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ひかさくさん» またまたコメントありがとうございます!終盤なのに話数が足りないので続編行きそうですw最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - だんだん成長していく夢主ちゃんが素敵です❗これからも読ませていただきます❗頑張ってください(*≧∀≦*) (2022年10月30日 18時) (レス) @page48 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかさく(プロフ) - 更新まってましたぁ!新しい話見れて嬉しいようで悲しいような…(終盤と書かれていたので)でも、しっかり夢主ちゃんを見届けます!続き楽しみにしてます〜! (2022年10月29日 19時) (レス) @page49 id: 20db8fb2a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - 向日葵さん» 作者様返信ありがとうございます✨もう終盤何ですか!?終わってしまうのは寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。期待してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年2月16日 22時