18話 ページ19
「お腹空いた……お昼食べるか…」
あっという間にお昼の時間になっていた
たまたま近くにそば処があり、店前に置いてある品書きを見る
「蕎麦だけでこんなに種類が……えっと残りのお金が…」
両手にたくさんの買い物袋を吊り下げながら、頂いたお金をすべて使わないように頭の中で計算をしていたら
「店前でどうかしたか!」
「!?」
いきなり大きな声が響いた
声がした横を見るといつの間にか男性が一人立っていた
炎のような髪色で、どこを見ているのか一見分からない大きな瞳、そして腰に刀をさしていた
その服装には見覚えがあった
この人が着ているのは、若干色や形は違うものの宇髄さんと同じ“鬼殺隊”の隊服だ
「入らないのか?」
「あ、えと…お金の計算をしてて」
男の人は私と私の手物にあるお金を交互に見たあと
「よし!入るぞ!」
と、手を引いて中へ連れていかれた
そのまま流れるように注文をされて料理が運ばれてきた
「あ、あの」
「足りない分は俺が払う!遠慮なく食べるといい!」
「………」
そういえば、宇髄さんが前にこんなことを言っていた
『柱は俺を入れて9人いる。いつも葬式みたいな顔して辛気臭いやつ、デカくてクソ強いやつ、スゲェ派手なやつ…色々いる』
9名の名前は教えてくれなかったが、それぞれどんな人なのかは知っている
目の前にいる人は、宇髄さん曰く“俺より目立つ派手なやつ、めっちゃいい奴” という人に似ている気がする
鬼殺隊の中でも9名しかいない柱の方と偶然会うとは…
「もしかして、鬼殺隊の柱の方ですか?」
「むぅ!?なぜ分かった!!」
「私の知り……」
宇髄さんと私はどういう関係と言った方が正しいのだろうか
友人とは違うし…知り合いよりは濃い関係…
「私の恩人に鬼殺隊の柱の方がいて…その人からお話を」
そういうと男の人はしばらく考えたあと、ハッと思い出したように大声で言った
「なるほど!宇髄が言っていた少女とは君のことか!」
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向日葵(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃さん、コメントありがとうございます!成長しているということが読んで下さる方に伝わって嬉しい限りです…最後まで更新頑張ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ひかさくさん» またまたコメントありがとうございます!終盤なのに話数が足りないので続編行きそうですw最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年10月30日 22時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - だんだん成長していく夢主ちゃんが素敵です❗これからも読ませていただきます❗頑張ってください(*≧∀≦*) (2022年10月30日 18時) (レス) @page48 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかさく(プロフ) - 更新まってましたぁ!新しい話見れて嬉しいようで悲しいような…(終盤と書かれていたので)でも、しっかり夢主ちゃんを見届けます!続き楽しみにしてます〜! (2022年10月29日 19時) (レス) @page49 id: 20db8fb2a5 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - 向日葵さん» 作者様返信ありがとうございます✨もう終盤何ですか!?終わってしまうのは寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。期待してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年2月16日 22時