炎柱に告白されたんですけど【煉獄杏寿郎】

59話 ページ10

｢今日は柱合会議があるんですよね？｣




｢うむ！何やら裁判をしなければならないらしい！｣




｢裁判、ですか？｣




｢うむ！詳しいことは俺にも分からないが、鬼を連れた隊士がいたらしい！｣




｢そんな方が…｣





そんな兄弟の会話を聞き流す




そういえば、ほとんどの柱は最初は認めない！っていってたことを思い出した




煉獄さんもすぐ斬首とかいってたなー…最初見たときは推しになるなんて思ってなかった




そして、こうして直接会うことになるとも





｢ん？俺にも顔に何か付いているか、A？｣




｢い、いえ｣




｢では、行ってくる！｣




｢行ってらっしゃい、兄上！｣





私と千寿郎くんに見送られながら煉獄さんは柱合会議へと行ってしまった




煉獄さんの背中が見えなくなってから私は千寿郎くんに視点を向けた





｢柱合会議って半年ごとに開かれてるんだよね？｣




｢はい！そうです！｣




｢千寿郎くんはどんなことやってるとか知ってるの？｣




｢そうですね…詳しい内容は分かりませんが、鬼や隊士についての情報を交換していると兄上が言っていました｣




｢やっぱ柱以外の隊士はなかなかお館様のお屋敷にも行けない感じ？｣




｢おそらく…僕は隊士ではないのでもっとお会いする機会は少ないと思います｣




｢ふーん…なるほどね｣





鬼側…特に鬼舞辻無惨に居場所を知られないため、とかあるのかな？




どっちにしろ、私があんな簡単に会えたのは特別だったからというのがよく分かった





｢いろいろ教えてくれてありがとう、千寿郎くん｣




｢いえ！｣




｢さて、私もちょっと出かけてこようかな｣




｢どちらへ？｣




｢町に行こうかなって思ってね｣





とてもワクワクしながらいう私を、千寿郎くんは頭の上にハテナを浮かべながら見つめていた

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