8話 ページ9
冨岡さんがすぐ鴉を飛ばしてくれた
何も言わなかったけどきっとお館様へだろう
その日の夜はずっと冨岡さんと一緒にいて
簡単な刀の持ち方とかを教えて貰った
｢おはようございます｣
｢…………｣
次の日の朝
起きると冨岡さんが何やら手紙を読んでいることに気づく
きっと、お館様からのお返事だろう
｢………冨岡さん？｣
｢お館様がお屋敷に連れてきて良いとのことだ。朝食を食べたら向かうぞ｣
｢お館様？｣
あくまで知らないということを貫く
｢行けば分かる｣
｢はぁ………分かりました｣
内心、私はガッツポーズしていた
また一歩進んだ
お館様の屋敷…つまり、産屋敷邸までの道は柱以外知らないらしく
…………冨岡さんに運ばれることに。
｢…………ほ、本当にこのまま行くんですか？｣
｢ああ｣
｢そ、そうですか…よろしく、お願いします…｣
目隠しをした私はまるで荷物のように担がれ
ものすっごい速さで運ばれた
柱の走る速さはジェットコースター並だ…
しばらく走った後、ゆっくりと降ろされる
｢もう目隠しとっていいですか？｣
｢ああ｣
｢よっと………わぁー…ここがお館様…！｣
歴史の教科書や京都とかでよく見かける形のお家
庭がすごく広い
ていうか、ファンからしたら生聖地巡りしちゃってない！？
私、大丈夫かな…
｢…………｣
｢あっ｣
無言で入っていく冨岡さんの後を追いかける
え
こんなにズカズカと入っていいの？
お館様のお屋敷なのに？
不安になりながらも着いていくと、ひとつの部屋の前で止まる
｢ここの部屋にお館様がいる｣
｢この先に…て、冨岡さん！？どこ行くんですか！？｣
｢ここからはお前だけだ。自分の口からお館様にお伝えしろ｣
あっという間に冨岡さんの姿は見えなくなり、私一人部屋の前に取り残された
お館様と1対1…？
｢っ……｣
急にものすごく緊張してきた…
お館様をお待たせるわけにはいかない！
頑張れ、私！
｢し、失礼します！｣
私は勢いよく、でも丁寧に
緊張して震えている手で部屋の襖を開けた
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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます！映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉！ありがとうございます！！ (2021年10月23日 21時) (
レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 次の小説の移り方がとても凄かったです！それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです！ (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます！！更新頑張って下さい✨応援してます！！ (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ！いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年7月6日 23時
