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49話 ページ50

杏寿郎side



仕事が終わり、家に戻ると玄関近くの廊下を千寿郎がウロウロしていた




なにやら落ち着かないようだ





「ただいま!千寿郎、どうかしたのか?」




「あ!おかえりなさい、兄上!じ、実は…」





千寿郎からAが父上と話をしていると聞いて、すぐに部屋に向かった




部屋の前に着き、扉を開けようとしたとき





「私は、お父さんに後悔してほしくありません!」





と、Aの声が聞こえ思わず手を止めてしまった




とても苦しそうな震えている声だ




俺はしばらく部屋の前で止まっているとガラッと扉が開かれた





「!れ、煉獄さん…」




「………すみません」





俺が何か言う前に、泣いている彼女は行ってしまった




Aからしたお酒の匂いと表情、聞こえた言葉




父上の部屋の中で何があったのか、だいたい予想が出来た




俺はAをすぐにでも追いたい気持ちを抑えて、部屋に入った





「……父上」




「………あの娘に、瑠火のこと話したのか?」





父上はAが遠いところから来たことを知らない




いきなり母上の話をされて驚いている様子だ





「いえ、していません。父上、信じられないかも知れませんが、Aは別の世界から来たのです」




「別の世界?」




「はい、ここよりもずっと遠いところでそこでは私たちは書物として伝わっている。だから、母上のことも父上のことも、俺や鬼殺隊のことも知っているのです」





Aの了承なしに話してしまっても良かったのか、少し悩んだが父上には話しておくべきだと思った




「俺もAのすべてをまだ知りません。この先の未来を知っているからこそ、彼女はとても苦しんでいるのだと思います」





Aは、この先のことに関しては一切話さない




きっと、たまに見せる悲しそうな顔が何か関係しているのだろう




誰にも話せずAは苦しんでいる




俺は何も出来なくて無力だと、泣いている彼女を見て思った




しばらくの沈黙が続いたのちに、父上はゆっくりと口を開けた





「杏寿郎、あのAという娘をどう思っている?」





きっと、父上なりに彼女を分かろうとしているのだろう





「彼女は…Aはーーーーーー……」





俺は、正直にすべて伝えた




出会ってから俺が見てきた、上条Aという一人の人間のことを

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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます!映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉!ありがとうございます!! (2021年10月23日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
- 次の小説の移り方がとても凄かったです!それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです! (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます!!更新頑張ります! (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます!!更新頑張って下さい✨応援してます!! (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ!いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年7月6日 23時

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