4話 ページ5
私は今の状況を飲み込むのに必死だった
冨岡さんの顔をガン見しながら
｢……………｣
何も言わずにただ見つめられている状態に耐えかねたのか、また冨岡さんは去っていこうとする
｢待って待って！！｣
｢…………なんだ｣
こうして呼びとめれば止まってくれるから優しい
｢あの、私自分の家が無くて…帰る場所がないんですよ。だからどこか泊まれるようなところがあるなら教えて欲しい………なんて｣
｢……………｣
沈黙はつらいよ、冨岡さん
本当にこんな無口な人なの？
アニメで見たまんまなんですけど。
｢…………ここから少しいったところに小さな村がある。そこなら寝泊まりできるだろう｣
｢あ、本当ですか！｣
｢そこまで送る｣
｢え｣
冨岡さんはスタスタと歩いていってしまう
慌ててその背中を追いかける
そういえば、おーちゃん冨岡さん推しだったな
私の歩く速度に合わせてくれている冨岡さんの方をチラ、と見る
｢…………やっぱり本物だな………｣
よくよく考えたら今の私やばくない…？
冨岡さんの隣歩いてるとか……おーちゃんにいったらどんなことになるか…
想像するだけで怖い。
｢お名前はなんていうんですか？｣
｢…………冨岡義勇だ｣
本当は知ってるけど！
別次元からきた、てことはまだ黙っていた方がいいだろう
知らないフリしていろいろ聞こう！今が原作のどの辺なのか分かるかもしれないし！
｢鬼ってどんな姿なんですか？｣
｢冨岡さんはどんなお仕事をされているんですか？｣
村までの道中、冨岡さんに一方的に聞いて分かったこと
冨岡さんは任務でここにきている、これだけ
鬼殺隊や鬼についてもいろいろ教えてくれたが、知っていたものと大体同じだ
今が原作のどの辺なのか分かるような情報はなかった
｢あ、家だ！｣
そうこうしていう間に村についた
｢ここを真っ直ぐ行ったところに宿がある。そこで寝泊まりするといい｣
｢はい、分かりました！て、冨岡さんは？｣
｢俺は任務に戻る｣
私が返事をする間もないくらいの速さで、冨岡さんは森の中へ去っていってしまった
｢柱の移動速度…生で見るとハンパないな…｣
映画のとき、煉獄さんもこんな速さで列車内を移動してたのか？
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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます！映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉！ありがとうございます！！ (2021年10月23日 21時) (
レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 次の小説の移り方がとても凄かったです！それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです！ (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます！！更新頑張って下さい✨応援してます！！ (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ！いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年7月6日 23時
