キメツ学園の補習授業【煉獄杏寿郎】 (ページ28)

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27話ページ28

「ロス！準備できた？」

「はい！」

曲のセットリスト、ステージの構成、流れ等々…確認完了！

「ここからステージ脇まで行くんですよね？」

「そうよ。そこで見つかればサプライズの意味がなくなってしまう…慎重に行くわよ」

「はい！」

ここから講堂までさほど距離はない

しかし、トイレに行く生徒やこれから講堂に行く生徒、講堂から移動する生徒……誰とも出会わない可能性はほぼゼロだ

もし出会ったとしてもロスだとバレなければセーフ

バレて騒ぎになればアウト

「…………よし」

私は楽屋のドアノブに手をかけて、ステージ脇を目指して歩き出す

「………～だよね！」

「そうそう！先生たち面白かったし、かっこよかった！」

途中いろんな生徒にすれ違う

でも誰も私をロスだと気づいていない様子

私は衣装の上から制服を着てメガネも着けているからだ

傍から見たら私はただの生徒

……いや、見なくてもここの生徒なんだけども

これでも頭を必死に回転させて思いついた案だ

「よし！ステージ脇到着！」

途中なんか怪しまれていたけど、全力ダッシュした

「ロスさん！お待ちしていました！」

「よろしくお願いします！」

ステージ脇に待機していたスタッフさんと最終打ち合わせ

………煉獄先生、見てくれているかな

なんて思っている間についに私の番が来てしまった

「次は今回の学園祭のスペシャルゲストの登場です！」

アナウンスが鳴り、ステージにスポットライトが当てられる

「ロス、頑張りなさい！」

「はい、行ってきます！」

マネージャーさんとスタッフさんに見守られながら、私はついにステージの上に立った

セカンドミッション成功！

ファイナルミッション

『学園祭ライブ、成功』

開始