21話 ページ22
｢これが承久の乱だ！｣
｢なるほど…｣
いつも通り遅刻したので補習中
｢してA少女！｣
｢！……は、はい｣
｢君は学園祭はどうするのだ！｣
え？
どうするって…
｢クラスの手伝いですけど…｣
｢うむ！そうだろうな！｣
なにか納得したような煉獄先生
意味がわからない
｢なにかありましたか？｣
｢い、いや！なにもない！｣
｢？？｣
明らかに様子がおかしい
別に委員会とかも一緒じゃないし……個人的に用事があるわけでもなさそうだし…
｢……煉獄先生は？｣
｢俺か！俺は見回りだ！｣
でしょうね、寧ろ教師にとってそれは当たり前だろ！
………なんだこの会話
｢そういえばステージ発表では先生たち何かするんですか？｣
｢む！い、いや！なにもないぞ！｣
うわ、わかりやすすぎだよ！煉獄先生！
明らかに動揺している
｢………あるんですね｣
｢むぅ……俺は嘘がつけない！｣
どうやら生徒たちには秘密に、という約束をしたらしい
｢楽しみにしてますね！｣
とだけいって、書きかけだったノートに取り掛かる
｢何をするのか聞かないのか？｣
それ以上追求してこない私を煉獄先生は不思議そうに見る
｢楽しみはとっておきたいですし、言ってしまったら煉獄先生が秘密にするって約束を破ることになってしまうでしょ？｣
｢！……………そうか｣
ふっ、と煉獄先生が笑顔になった気がした
｢では補習の続きをするぞ！｣
結局学園祭の私の行動を聞いてきたのかは謎のままだ
…………まあ、いいか
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年2月14日 17時
