キメツ学園の補習授業【煉獄杏寿郎】 (ページ12)

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11話ページ12

それから時は過ぎ、ついにサイン会が間近になった

あの追いかけっこ以来

煉獄先生の補習を受けると必ずといっていいほどロスの話になる

どうやら本当にハマってしまったようだ

｢A少女！｣

｢は、はい？｣

｢いよいよサイン会が近いわけだが…千寿郎も連れて行ってもいいのだろうか！｣

｢…………｣

千寿郎……て、確か弟さんだったっけ

｢チケットに確か家族1人以内同伴可能って書いてあったと思うので、大丈夫だと思いますよ｣

｢そうか！！｣

｢……弟さんもロスが好きになったんですか？｣

｢うむ！家で共にCDを聴いていたらハマってしまってな！｣

なるほど

…………ん？

てことは

当日は、煉獄先生と弟さん2人と会うってこと！？

…………なんてこった

｢ちなみに！宇髄も行くと行っていたぞ！｣

｢え｣

｢なんでも自分でチケットを買ったそうだ！一緒に行くことになっている！A少女の分も俺たちが楽しんでくるぞ！！｣

｢は、はい…｣

あんの美術教師……

結果的に当日は

煉獄兄弟、宇髄先生、しのぶちゃんが来ると…

私、大丈夫かな。

サイン会はCDに相手の名前入りでサインして手渡し、そして握手と軽くお話をする予定になっている

私がロスだと知っている宇髄先生としのぶちゃんはともかく、煉獄兄弟にバレたら大変だ…

特に

｢～♪♪｣

ロスに会えるからと最近上機嫌の煉獄先生は特に危ない！

カンも鋭いし。

頑張ろう、とより一層サイン会に対する決意が強くなった私だった

でも

煉獄先生の幸せそうな顔を見るのは悪くないかも

なんてね